これまでもなんらかの方法で人生をやりくりし、小説の執筆を続けている人は、きちんとしたノウハウをお持ちだと思うので、今回のエントリーはスルーでかまいません。
しかし、「最近セルフ・パブリッシングというものに興味がわいてきた」「いっちょ自分も小説なんかを書いてみるか」「でも、仕事が忙しくてそんな時間はない」。そんなふうに考えているあなたにちょっとだけ参考になる方法。それをご紹介しようと思っています。
「いや、そんなこと言ったって、オマエの小説、まだ発売していないじゃないか」というご批判もありましょう。でも、考えてみてください。もし、いま仮に私の小説が大ヒット、いやそこまでいかないとしても、ちょっとでも注目される存在になっているとしたら(そんなことはあり得ないとしても)、そこで語られるノウハウは嫌味になってしまうかもしれません。「いや、まぐれだろ」と嫉まれるか「あんたと俺はちがう」と思われ、いずにしても読み飛ばされてしまうだけかもしれないのです。
だからこそ、語るべきは「いま」なのです。文庫本換算で570ページの長編を書き上げ、現在2冊目を180ページまで書き進めた今だからこそ、純粋に方法論だけをお伝えすることができると思うのです。
人は時間という悪魔に人生を支配されている。
彼らに翻弄され、陵辱され、搾取されている。
ところが、敵に回すと恐ろしい存在は、えてして、味方につければ頼もしい仲間となる。
では、この悪魔を手なづける方法はあるか?
私は「ある」と、断言する。
そのための道具が〈手帳〉なのである。
この記事はぎゃふん工房の作品レビューから移植したものです。
そもそもサラリーマンとはなにか
「小説家になる」という夢を実現するため、会社を辞め、あるいは就職せず、自分の時間を確保し、執筆に勤しんでいる人もいるでしょう。しかし、ここで対象とするのは、そういう人たちではありません。あくまで「サラリーマン」です。
では、ここでいう「サラリーマン」とはどんな存在でしょう。ブラック企業で働き、ワーキングプアであり、社畜──。
これはまさに私自身を言い表す言葉だったりします。で、とくに今回のエントリーでポイントとなるのは以下の2つです。
- とにかく自分の時間が持てない
- 心も体も会社に捧げている
ふつうの「サラリーマン」あるいは「ビジネスパーソン」と呼ばれる人は、私ほどひどい状況でなくても、多かれ少なかれ、上記のような状況に置かれているのではないでしょうか。もしかすると、私より過酷な境遇の人もいるかもしれません。
いずれにしても、順当に考えると「とても小説なんて書いている余裕はない」わけです。でも、「書かなくてはならない」。そんな人が(私自身も含めて)人生に導入したいノウハウをご紹介するのが、今回の記事シリーズの趣旨です。
自称・小説家のための手帳・メモ術の3つのポイント
私が取り入れている方法(これからご紹介していくノウハウ)は、じつはベストセラーになっている「仕事術」の先生がたの〈いいとこどり〉です。つまり、私のオリジナルではありません。でも、だからこそ説得力があり、実践的であるともいえます。
自称・小説家が参考にすべき先生は下の御三方です。
【1人目】ワーク・ライフバランス社の社長・小室淑恵さん
【2人目】『「超」整理法』の野口悠紀雄先生
【3人目】『100円ノート「超」メモ術』の中公竹義先生
わたしの実践している方法は、この3人の大先生から〈おいしいところ〉を頂戴し、アレンジしたものなのです。これから数回にわたり、これらの先生の考えかたと、自称・小説家としてそれらの理論をどう咀嚼するかをご紹介していきます。
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