素人がプロのミュージシャンに曲を書いてもらう方法

音楽の発注

すでにご紹介しているように、『天使の街』のプロモーションのため、プロのミュージシャンにイメージソングを作っていただきました。

完成品はこちら。

『天使の街』イメージソング「天使の運命(さだめ)』

私自身は「かつてバンドをやってました」などということはなく、音楽を作ることはおろか、楽器を弾いたこともありません。もちろん、ミュージシャンの知り合いもいません。そんな人でも、曲を書いてもらえる。というわけで、私が今回とった方法をご紹介していきます。

マッチングサイトを利用する

まったくの素人がミュージシャンに音楽を作ってもらうには、マッチングサイトを利用するのが一番──そう考えた私は下記のサイトを利用しました。

作詞作曲依頼・楽曲制作なら音楽制作支援サイト|マイソングクリエイト My song create

このサイトは「こんな音楽を作ってください」という募集を掲示すると、それを見たミュージシャンたちから楽曲の提案をいただけるというもの。集まった楽曲の中から好きなものを選び、報酬を払うという仕組みです(特定のミュージシャンに直接発注することもできます)。

登録方法など具体的な使い方はサイトを見ていただくとして、主題歌発注にあたり、次のような準備をしました。

[準備1]音楽のイメージを固める

そもそもどんな音楽を作ってもらうのか。それを考えておかなければなにごとも始まりません。「どんな音楽も作ってもらえる」からこそ、音楽の方向性を決めるのは重要で、かつ難しい作業です。

小説『天使の街』はホラーアクション。だから、テンポの速いロックかポップスが似合う。そう考えました。

とはいうものの、難しいことはごちゃごちゃ考えず、結局のところ、自分の好きな曲、聴きたい曲をお願いするのが一番だという結論になりました。そこで「哀愁漂うロック調のポップス」を募集することにしました。

[準備2]イメージに近い歌を挙げる

「哀愁漂うロック調のポップス」というのは、わかるようでわからない表現です。とくに音楽は形のないものであるだけに、発注する側と受注する側とでイメージのズレが生じやすくなります。それを未然に防ぐためにも、「自分のイメージに近い実際の曲」を提示することが重要になります。

ちなみに、『天使の街』の場合は、下のような曲を「参考曲」として挙げました。

☆スキャンダルの楽曲イメージ

☆家入レオ「Bless You」

☆西野カナ「涙色」

☆hitomi「君のとなり」

[準備3]予算を決める

もっともデリケートな要素がミュージシャンにお支払いする〈報酬〉です。利益の期待できないセルフ・パブリッシングでは、なるべく費用をかけたくない(かけられない)のが実情でしょう。とはいえ、それなりにクォリティの高いものを作ってもらいたいなら、相応のギャランティは必要です。

今回は、作詞・作曲・編曲・歌入れすべてお願いすることにしたので、高めの報酬を設定しました。

[準備4]サイトに案件を入力

以上のような内容をサイトに入力し、楽曲の提案を待ちます。

実際の「案件」画面はこちら

[1か月後]採用作品を決める

最終的には、30曲近い楽曲のご提案をいただきました。「どの曲がプロモーション効果が高いか」「小説の読者の嗜好に合うのはどれか」など、いろいろな観点から選考をしていたのですが、前述のように、「自分の好きな曲、繰り返し聴きたい曲」を採用するのがベストであるという結論になりました(それでも選ぶのは大変だったのですが)。

セルフ・パブリッシングで出版する小説のイメージソングなら、それが正解であるような気がします。

セルフ・パブリッシングならではの取り組み

イメージソングを作ってもらうのは、当初は「小説のプロモーション」が目的でした。しかし、提案していただいた楽曲を聴いているうちに、自分の中にある『天使の街』の世界がさらに拡大していく、という不思議な感覚を覚えました。簡単な言葉で言えば、想像以上に楽しくなっていったのです。

イラストをプロにお願いしたときにも感じましたが、まったく自分の予想もしなかった方向にみずからの小説の世界が広がっていく。これは創造者だけが享受することを許された快楽という気がします。

商業の出版の場合、権利関係もあって、イメージソングを作るのは簡単ではないと思います。だから、すべての権利を握っているセルフ・パブリッシングならではの取り組みと言えます。

どうしても費用がかかる(そして回収できる見込みは少ない)ので、多かれ少なかれ覚悟は必要でしょうが、逆に言えば、お金さえ払えば実現できる。なかなか世の中にありませんよ。お金で解決できる問題というのは。

しかも、そこで生み出されたものは、世界ただひとつのもの。自分の作品のためだけに作られたものなのです。これも創造者だけが味わえる喜びといえます。

みなさんも試してみてはいかがでしょう?

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