『天使の街〜マヨ〜』と『天使の街〜ハルカ〜』がリリースされたのは2014年5月。今年、『天使の街』は10周年を迎えます。そこで、オフィシャル・サイトを全面的にリニューアルしました! ……というのは表向きの理由でして、細かい話になりますが、じつは以前のサイトがWordPressのクラシックエディターで制作していたため、いろいろと不具合が出てきてしまい改修せざるを得なかった、というのが真相であります。
とはいえ、サイトがカッコよくなるなら結果オーライ!
どんなふうに新しくなったの?
デザインを一新! 現代風にアレンジ
前回のリニューアルが2019年。5年も経つと世間のウェブデザインの傾向が変わり、『天使の街』オフィシャル・サイトの見た目もやや古くさくなりつつありました。そこで、最新のWordPressのテーマ(デザイン)を導入し、現代風にリニューアルしたわけです。
コンテンツの要素はあまり変わっていないものの、より洗練された印象を持っていただけるはずです。
小説そのものも「末長く読める」ことを目指して、最先端の流行などを取り入れていないため、いまでも新鮮さをもってお読みいただける、と作り手としては考えています。
決済システムを変更 でも便利さは変わらず
あなたはご存じかもしれませんが、このオフィシャル・サイトには決済システムが導入されておりまして、このサイトで電子書籍を購入できます。ボタンをタップ(クリック)すると決済画面が開くので、そこにクレジットカードの情報を入力すると、電子書籍ファイルのダウンロードアドレスが送られてきます。会員登録をしたり「カートに入れる」などの面倒な手続きは不要なわけです(くわしい購入方法はこちらをご覧ください)。
2019年のリニューアル時にこのシステムを導入したのですが、5年前のしくみだったせいか、うまく稼働しなくなってしまいました。デザインよりもむしろこちらのほうが重大な問題で、改修せざるをえなかった、という事情があります。
自分でも実際にこのオフィシャル・サイトで購入し、もろもろセキュリティは万全にしてあるので、あなたも安心してお買い物を楽しんでいただければと思います。
もちろん、それでも不安だという場合は、主要な電子書店でも配信していますので、お好きな書店でお買い求めいただいてもかまいません(購入ページはこちら)。なお、オフィシャル・サイトではほかの書店より割安価格でご提供していますので、ご検討くださいませ。
また、今回のリニューアルで、新たにStoresでもお買い求めいただけるようになりました。よろしければこちらもチェックしてみてください。
シリーズ最新作『レイニーブルー』制作開始!
自分には『天使の街』を書く資格がない……?
すでにこの記事のアイキャッチ画像をご覧になってお気づきかもしれませんが、シリーズ最新作『天使の街〜レイニーブルー』の制作を開始しました!
じつは10年前に『天使の街』を書き始めたとき、「10年で10冊つくろう!」という目標を立てていました。でも実際は3冊しか出せていません。
もちろん怠けていたわけではなく、構想を練ったり、実際に本文を書いたりはしていたのです。でも「自分には『天使の街』を書く資格がない……」という思いにとらわれてしまい、筆がすっかり止まってしまっていました。
なぜでしょう? 自分でも理由はよくわかりません。『天使の街』はガールズ・ラブ、つまり〈愛〉を描く作品なのですが、「自分には〈愛〉がなにか、わからない」と思ってしまったからですかね。現に『マヨ』『ハルカ』では、主人公たちが「結局〈愛〉ってなにか、わかりません」という結論を出しています。
それに、「新作を書くからには、『マヨ』『ハルカ』を超えなければ意味がない」といった足枷を自分にはめてしまっていたのかもしれません。
しかし、今回サイトをリニューアルするにあたり、
「『天使の街』を書く資格がないってだれが決めたの?」
という声がどこからか聞こえてきまして、「そうだよな。だれも『天使の街』を書くことを禁じていない」「べつに過去作を超えようと気負わなくてもいいのでは?」という気持ちになってきました。で、新作を書こう! と思い立った次第です。
新作のタイトルは?
『天使の街』シリーズの3作目は『天使のしるし』というタイトルで、厳密には『天使の街』ではなくスピンオフなのですよね。いま思えば、ここにも逃げの姿勢が表れています。
でも、もう逃げません。新作は『天使の街〜マヨ〜』『天使の街〜ハルカ〜』の純粋な続編にします。
タイトルは(やはりアイキャッチ画像と見出しでネタバレしていますが)
『天使の街〜レイニーブルー〜』
であります。
ところで、「レイニーブルー」というコトバはどこから?
私の好きなアニメに『マリア様がみてる』という作品がありまして、その印象的な(かつ有名な)エピソードのひとつが「レイニーブルー」なのです。
じつをいうと、『天使の街』のもともとのコンセプトは「『マリア様がみてる』の世界で心霊現象が起こったら?」でした。そのことを10年ぶりに思い出しました。
しかし、心霊現象が起こった時点で、より厳密にいうと「ホラー小説」にした時点でそれは『マリア様がみてる』ではなくなってしまいます。
しかもそのとき私は『マリア様がみてる』を第1巻しか読んでいませんでした。
この10年のあいだに、『マリア様がみてる』のアニメを視聴し、たいへん感銘を受けました。生涯観たアニメのなかで、3本指に入る大傑作に位置づけています。そして小説のほうも、10年ぶりに第1巻から読み始めました。
新作に「『マリア様がみてる』の世界で心霊現象が起こったら?」というコンセプトを活かすかどうかはわかりませんが、『マリア様がみてる』がなぜおもしろいのか自分なりに分析し、そのエッセンスを『天使の街〜レイニーブルー〜』に取り入れていこうと思っています。
『レイニーブルー』のイメージビジュアルも作成
新作制作の励みにするためにイメージビジュアルも作成しました。
もしかしたら、あなたが眉をひそめるかもしれないので、あらかじめお断りしておきますと、この画像はあくまで「制作の励みにするため」の、いわばインスプレーション・イメージといったもので、実際にこのビジュアルを新作に採用しようとしているわけではありません。
またしても細かい話になりますが、じつはこの画像は10年前に『天使の街』の表紙として考えていたものです。しかし、「イラストのほうがよい」と判断し、この画像はボツにした、という経緯があります。
10年前につくった表紙。『マヨ』『ハルカ』の2分冊にする構想はまだなかった。
さらに、あなたにとってどうでもよい裏話をしますと、この画像を選んだ理由は、女性が裸になっているからではなく、このモデルさんが気に入ったからなのです。このモデルさんの別の画像は、ぎゃふん工房が制作している『ぎゃふん③』や『ぎゃふん④』の表紙に採用していたりします。
この画像を小説の表紙にしてしまうと、電子書店で売ってくれないかもしれません。また、いろいろプロモーションを行なうのも差し障りがありそうです。
最終的には、『マヨ』『ハルカ』と同様にイラストレーターさんにお願いしようと考えていますが、でもこの画像にも愛着があるので、悩ましいところです。
このオフィシャルサイトであれば、この画像でも問題ありませんが、SNSなどでプロモーションを行なう際は、いろいろと不都合が生じる可能性が高いので、正式なビジュアルが出来るまでは下記の画像を使おうと思っています(この記事のアイキャッチ画像とほぼ同じですが、縦横の縮尺を変えています)。
これなら、とりあえずどこからも文句は言われないはず。
というわけで——。
ここまでお読みくださりありがとうございました。新作『天使の街〜レイニーブルー〜』の完成をぜひお待ちいただけると幸いです。
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