セルフ・パブリッシングで電子書籍の小説『天使の街~ハルカ~』『天使の街~マヨ~』を出版してから、ちょうど1年が経過した。今回は、1周年を記念して、小説をリリースするにあたって自分がやったことをメモ代わりにまとめてみた。
そこで明らかになったのは、目を背けたくなるような過酷な現実。セルフ・パブリッシングをしている人すべてに、刃のように心に突き刺さる真実かもしれない。
この記事はぎゃふん工房の作品レビューから移植したものです。
[現実]自分の読者は1万人に1人
小説を書くのは簡単。ひたすらカタカタとキーボードを打っていれば、いつかは出来上がる。難しいのは、書き上がったものをいかに多くの人に読んでもらうかだ。
そこで、後に述べるように、小説をリリースする際にいくつかの〈仕掛け〉を施した。下記のブログ記事はそのうちのひとつだ。
この記事の狙いは、「小説の原稿の校閲をプロに依頼し、その一部始終をブログに書けば、みんな注目してくれるのではないか」というものだった。その想いは実を結び、記事を公開してしばらくすると、Twitterを中心にあっという間に拡散。「はてなニュース」をはじめ、さまざまなメディアで取り上げていただいた。
プロの校閲者は小説をどうチェックする? 公開された原稿の指摘に「すごい」「プロの仕事」 – はてなニュース
結果的には、3日間ほどで約5万人に読んでもらえたのだ。
とにもかくにも、自分の書いた小説の存在を世に知らしめることには成功した。
ところが──。
この記事を読んで実際に小説を買っていただいたのは5~6人だった。つまり、自分の小説を読んでくれるのは、1万人に1人という計算になる。
[分析]なぜダメだったのか?
小説の校正・校閲に興味のある人。自分の小説を読んでくれそうな人。これらふたつの読者層が重なっていない──今回の結果の背景をそう結論づけることはできる。それでも、読んでくれる人がもうちょっといてもよくない? というのが正直なところ。
“敗因”をもう少し分析してみよう。
★ガールズ・ラブなんて誰も読まない
小説は「ガールズ・ラブ」(女の子が女の子に恋する話)なので、そもそも読者が少ないニッチなジャンルだ。「過激な描写はないので誰でも楽しめますよ」と説明してはいる。でも、そんな売り手からの言葉に力はない。無名の作家が書いたガールズ・ラブ小説など誰も読まぬ。その真実を眼前に突きつけられたわけだ。
★あまりに強気な価格の設定
今回は、姉妹編として2冊を同時にリリースした。1冊は250円、もう1冊は400円。なんとも強気な価格設定だ。だから、単純に敬遠された。その可能性が高い。最近では、セルフ・パブリッシングの小説は無料で提供すべきという考え方もある。当時は裏ワザを使わない限り無料では配信できなかった。それでもこの価格がほかと比べて割高だったことはたしかだ。
★ラノベを装っているけどラノベじゃない
一見、ライトノベルに見えるが、実際はホラー&サスペンスの趣。いわゆるラノベの定型(テンプレ)になっていない。結果的に、電子書籍の読者にとっては食指が動かない内容になってしまったわけだ。
[実践]小説を読んでもらうためにやったこと
では、小説をより多くの人に読んでもらうために、どんな工夫を施したのか。列挙してみよう。
★ドメインを取得した
小説専用のドメイン(tensi-no-match.info)を取得した。もちろん、年間使用料を支払っている。
★オフィシャル・サイトを開設した
上記のドメインを用いて、オフィシャル・サイトを作った。試し読みの無料サンプルや、キャラクター紹介、物語の舞台となった観光地の写真ギャラリー、プロモーションビデオの視聴コーナーなど、思いつくかぎりのコンテンツを投入している。
ガールズ・ラブ&心霊学園ホラー『天使の街』:オフィシャル・サイト
★表紙のイラストをプロに描いてもらった
当時は、セルフ・パブリッシングの電子書籍は表紙も自作するのが主流だった。しかし、表紙を本格的に作りこめば、注目を浴び、プロモーションになるのではないかと考えた。そこでプロにイラストを頼んだ。絵師の知り合いはいなかったので、マッチングサイトを活用し、そのノウハウをブログで紹介した。
絵師の知り合いがいなくても萌えイラストを頼める【天使の街・創作メモ】
イラストが出来てから小説を書くという逆転の発想【天使の街・創作メモ】
★ひみつのキーワードを埋め込んだ
本を読んでくれた人へ特別コンテンツを提供するために、ファイル内に「ひみつのキーワード」を記した。特別コンテンツの第1弾として、さまざまなフォーマットの電子書籍ファイルを献本している。
ガールズ・ラブ&心霊学園ホラー『天使の街』の特別コンテンツ
[2024年1月10日追記]現在は廃止しています。
★イメージソングを書き下ろしてもらった
プロのミュージシャンに小説の主題歌を作ってもらった。やはり頼めるような知り合いはいなかったので、これもサイトを通じて依頼。やりかたをブログの記事で解説した。
★声優さんにセリフをしゃべってもらった
小説のプロモーションビデオを作った。当時、すでに何人かの方がビデオを制作していた。そこで、独自性を出すために、プロの声優に主人公を演じてもらった。これも依頼の手順をブログで説明している。
小説の主人公を声優さんに演じてもらってアニメ監督気分を味わおう!
★校閲さんに原稿をチェックしてもらった
最初に述べたとおり。あらゆるプロモーションを実践し、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で、これがヒットしたわけだ。
★12の電子書店で販売した
オフィシャル・サイトの直販(Gumroad)も含めて12か所の電子書店で販売した。楽天koboやBWインディーズが始まる前のことだ。
★ランディング・ページを作った
上記のオフィシャル・サイトとは別にでんでんランディングページも作成し、セルフ・パブリッシングらしさを演出した。既存のテンプレートでは登場キャラクターや販売書店の枠が足りなかったので、特別に「増量版」を作っていただいた(その節はお世話になりました)。また、ほかと違いを出したり、小説と世界観を統一したりするために、Webフォントを用いている。
[確認]あくまで作品は失敗していない
以上は、「ダメだった」といっても、あくまで売り方の話だ。もちろん、セルフ・パブリッシングにおいてはプロモーションも大切な要素ではある。しかし、作品としては“失敗”していない。そう自負している。その理由を挙げよう。
★興味のある人だけが買っている……と思う
上で「強気の価格設定が敬遠された」と分析した。裏を返せば、お金を出してまで読んでくれた人は、ほんとうに作品に興味を持ってくれたのだと思う。一度、本を開いていただければ、最後まで一気に読ませる自信はある。読み終わったあと、心に何かが残る。満足していただける内容になっていると信じている。
★乙女心を巧みに描いている……はず
小説は、いずれも若い女性(女子高生と女子大生)の一人称だ。「女はこんなこと思わない」「いかにも男の作者が書いている感じがする」「女の心理がまったくわかっていない」。そんな批判を受けることを恐れていた。しかし、フタを開けてみると、若い女性の読者から「共感できる」と、まったく逆の感想をいただけたので、ほっと胸をなでおろした。まさに作者冥利に尽きるってやつだ。
★物語世界が広がった
先に述べた表紙イラスト、イメージソング、キャラクターによるナレーションは、本来はプロモーションのために行なったことだ。しかし、実際にやってみると、「おおっ、あのコはこんな顔をしていたのか!」「この歌詞はあの場面を表現しているのでは?」「この主人公のしゃべりかたはブリっコしている感じだ」などと、自分の思惑を超えて小説の世界が広がっていく。そんな至福の体験ができた。もちろん、それぞれ仕事として依頼しているので、費用はかかった。でも、金額以上の価値を得られたと胸を張って言える。
★“ブランディング”には成功した?
こんなふうに“無名の売れない自称・小説家”であるのにもかかわらず、ツイートやブログ記事に注目していただくことがある。いちおうセルフ・パブリッシングの作家として、“ブランディング”には、ささやかながら成功しているのでは?
[展望]セルフ・パブリッシングの可能性を拡大したい
では、今後どうすればいいのか? 正直いって五里霧中だ。はっきりとした結論や方針は出せていない。とりいそぎ現時点のセルフ・パブリッシングに対する考えをメモしておこう。
★売れないことに意義がある?
先に「ガールズ・ラブ」はニッチなジャンルと書いた。たとえば、かりに自分が売れっ子作家だったとして、「ガールズ・ラブを書かせろ」と出版社に言っても、そんな企画は通らないだろう。そもそも“市場価値”が低いからだ。
しかし、だからこそ、そこにセルフ・パブリッシングの意義と可能性がある。そんな気もする。
「ガールズ・ラブ小説」を読む人はきわめて少ない。でも、ゼロではない。そんな希少な読者にうまく作品を届けることができれば、たとえダウンロード数が伸びなくても、意味があるといえるのではないか。
★でももうちょっとだけ売れてほしい
作者として、あるいは読者としてセルフ・パブリッシングに何を求めるかは、ひとそれぞれだ。正解はひとつではない。だから、「1万人に1人」しか読まない作品でもよいのかもしれない。法や倫理に反するわけではない。プロモーションにかかった費用が回収できるなんて端から期待もしていない。
しかし、もっと収益が見込めるようになれば、よりおもしろい試みができるのではないか。だとすれば、今よりもうちょっとだけ売れてほしい、というのが率直な想いだ。
★時代の波に乗れず寂しい
電子書籍を途切れなくリリースしていれば、また結果は違ったのかもしれない。新作が注目されれば、過去の作品にスポットが当たることもある。しかし、多忙な日々を送る“社畜”としては、週に2時間しか執筆時間がとれない。作品を大量生産するなど夢のまた夢だ。
今、電子書籍を取り巻く状況は、めまぐるしく変化している。セルフ・パブリッシングの作家が華々しく活躍しているのを以前より目にするようになった。“同志”として応援したい気持ちを持ちながらも、自分が時代の波に乗れない寂しさやもどかしさも感じてしまう。そんな人たちを横目に、自分の作品を完成させることに集中せざるを得ないからだ。精神的には孤独だ。
[おまけ]そんなこんなで新作が完成
そんな孤独感にさいなまれながら、コツコツと創作を続けた。そして、『天使の街』シリーズの続編『天使の街~ユウコ~』(仮題)が書き上がった。最後におまけとして、この作品についてお話したい。
★『天使の街』は10年続けるシリーズ
『天使の街』シリーズは、じつは3部構想で、10年くらいかけて完結させるつもりの小説だ。料金を支払ってまでドメインを取得したのは、とことんこの作品に付き合うつもりだったからだ。
★ガールズ・ラブはやめました
上で「セルフ・パブリッシングの意義」などと言っておきながら、今作では「ガールズ・ラブ」の要素は排除した(今後のシリーズではどうするかはわからない)。「女同士の友情」という“幻想”を描いた〈ピュア青春ストーリー〉だ。もっと幅広い読者に読んでいただけることを期待している。
[まとめ]どんな仕掛けが有効?
作品はほぼ完成した。ではどうやって売ればいいか? この1年で、さまざまな人がプロモーションの方法を模索している。それらは大いに参考にさせていただいている。ただ、自分の作品にそのまま活用できるかどうかは微妙なところだ。
「セルフ・パブリッシングの本を読んでいるのは同業者」という説がある。真偽はたしかめようがないが、腑に落ちるような気はする。「自分が作りたいものは、自分が見たいものである」。小説に限らず、あらゆる創作物にあてはまる法則かもしれない。
『天使の街』の新作は、はっきりと10~20代の女性に楽しんでもらうことを意識して書いた。
上の説が真実だとすると、自分の小説は“絶望的”なのかも。どんな手を尽くそうがダメなのかも──などとネガティブ思考に陥らずに、マイペースで取り組むつもりだ。いずれ機が熟す。時代がまだ自分に追いついていないだけ──そうポジティブに頭を切り替えていこう。
これからもプロモーションの方法を模索し、ジタバタしてみて、その“あがき”をまたブログに書いたりしてみたい。
ここまでお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
[反響]みなさまの関連ツイート
[2015.05.30追記]この記事を読んだ方のツイートを集めました。ツイートは時間とともに流れてしまうので、資料と記録のために引用させていただきます。すべてを網羅できていないでしょうし、じつは関係ないものも含まれているかもしれません。私の拙い情報収集力によるものですので、ご容赦ください(順不同です)。
PR頑張った系の記事は、どれも興味深いです。でも、自分の作品はこういう内容で、このキャラはここがポイント、ずばりこの部分が面白い、といった作品の内容についてのアピールと絡めて紹介したものを読みたいです。表紙がスゲーというのと、物語が面白そうというのは、だいぶ違います。
— 竹元かつみ (@ktakemoto) 2015, 5月 29
校正は書き上げたものを整えることが主眼なので、書き上げる前のプロット段階から人に見てもらうが一番いいです。あと、自己出版で表紙を凝り過ぎるのは実はマイナス。表紙だけとかPRだけ頑張った地雷が多いので避けられます。ついでに、ガールズラブの読者は少なくないです。SFより多いです。 — 竹元かつみ (@ktakemoto) 2015, 5月 28
表紙のクオリティ上げすぎると、単なる商業本の劣化版に見えて、親しみを感じられなくなったりもするかも。
— 電書ちゃん (@denshochan) 2015, 5月 29
そうね。まずは自分の作品で自分を救いましょう。それが目的になってる人は負けないわ。そこから一歩進んで、誰かと思いを交わしたりお金を貰ったりする時に、サービス精神が必要になってくるの。 https://t.co/opBMkHVJ3D — 電書ちゃん (@denshochan) 2015, 5月 28
いろいろ考えると「読まれる努力」と「描きたい情熱」のバランスは絶対に均衡に保っていないとアブナいよね。 あんまり営業精神豊かだと、はっきりいって宣伝botウゼーになってしまうし、何のために作品作りをしているのかわかんなくなってしまう。自分を見失うんだろうな。
— 狐谷まどか (@KotaniMadoka) 2015, 5月 28
作品を読んでもらう最大の方法は、たぶん面白い話を作るのは大前提。 その上で継続して活動する、草の根の宣伝をする、同一ジャンル作者と交流するってのが大事なんだろうなぁ。 でも一番大事だと最近特に思うのが、作者は読者との接点を必死で探り出す事だと思うの。それが共通体験。 — 狐谷まどか (@KotaniMadoka) 2015, 5月 28
小説は初見で判断できないから囲い込まないと。この人の作品は時間を費やすに値するって思わせること。なろうは最近ちょいちょい目立ててるんだけど、被お気に入りが増えてないから散発的。あと作者のキャラクター化。
— 山田えみる@スプラトゥーン (@aimiele) May 28, 2015
セルフパブリッシングでは、自分で自分の作品を持ち上げて宣伝しなきゃいけない。はたから見ると親バカでお寒い感じに見えてるかもしれないと、不安になる。 (-) 我が子を愛するのは当然。社会に送り出すのにバックアップするのも親の務め。パパはずっと味方だよ!(+) #電子ツイート — くにさきたすく (@taskuni) May 29, 2015
読んでほしい人に読まれないと意味がないってのは無料キャンペーンにも通じるところがある。|自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 | ぎゃふん工房の作品レビュー http://t.co/HFMwmVJO4n
— アメリカかぶれの牛野小雪 (@cowfieldtinysno) 2015, 5月 28
日刊電書にゅーす「二人称小説」「セルフパブリッシング大反省会」《2015年05月29日》 http://t.co/CvDmlZL4Ff
— 忌川タツヤ (@imagawatatsuya) 2015, 5月 29
叱咤激励、感謝です! ⇒ 動線、導線、導火線 | 人格OverDrive http://t.co/bRtJl0ZdYW
— ぎゃふん工房 (@GyahunKoubou) 2015, 5月 30
「小説の校正・校閲に興味のある人。自分の小説を読んでくれそうな人。これらふたつの読者層が重なっていない」がほぼ全てだと思う。 自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 | http://t.co/0ojeFloAOM
— 皮算積人 (@LilGiantPanda) 2015, 5月 30
作者自らプロの画家・声優に発注し装画やPVを作成する。その意気やよしだし、学ぶ点多々。それでなお手に取ってもらえない小説という形式の難しさは、プロアマ問わぬ悩みどころ→自分の小説を読んでくれるのは1万に1人|ぎゃふん工房の作品レビュー http://t.co/pHk7ud4g4R
— 芦辺 拓 (@ashibetaku) 2015, 6月 1
色々と分析しているがどれも客観性に欠けているように思える。そもそもアマチュアの電子書籍があんま売れてないという可能性はないものか…/自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 | ぎゃふん工房の作品レビュー http://t.co/c5AXI8P0iC
— 我乱堂 (@SagamiNoriaki) 2015, 6月 1
http://t.co/HyNQEYzpJC そもそも、アマチュアの小説をネットで買うという人が少なすぎるからジャンルがなんであろうと、実験をしてもしなくても結果は変わってなかったんじゃあないかな
— 小川淳次郎『稲妻姫の怪獣王2』 (@sazanka_mimiga) 2015, 6月 1
自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 | ぎゃふん工房の作品レビュー http://t.co/kO2M8YiMPg 面白いな(作品は呼んでないので実験の内容はだが) これもし書籍版で売っていればもっと売れたんじゃないかな? 書籍版なら『本屋での偶然の出会い』の効果があるし。
— 月夜見 雪兔 (@Y_Tukuyo) 2015, 6月 1
結局電子化書籍は持ち運びに便利で検索性(目的のものを探す)が良いってことだから、有名作家の作品は有利だけど、逆に無名の作家だと最初から検索に引っかからないから話題にならないのでは?
— 月夜見 雪兔 (@Y_Tukuyo) 2015, 6月 1
「これがオススメ」「この本が読まれています」というのでそれまで知らない作品に出会う可能性はあるけど、あれはあくまで「読まれ評価された作品」が表示されるだけだからなぁ。
— 月夜見 雪兔 (@Y_Tukuyo) 2015, 6月 1
自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 | ぎゃふん工房の作品レビュー http://t.co/nF2LnDsNjx 読んで欲しい読者が10~20代の女性なのに、そこに引っかかる場所や方法で宣伝をしてないのが売れなかった要因な気がするお(´・ω・`)
— 七海真咲 (@masaki773) 2015, 6月 1
記事読んでみて色々思うところはあるけど小細工に力を入れてるのはよくわかった。肝心の話の中身が見えないのは残念。
— 11-47@コミックSDF-C45 (@iiyona_1147) 2015, 6月 2
小説書いてなにがしたいの?
— ヤマダ=チャン (@fuzzmeeeee) 2015, 6月 1
売りたいのならもうちょっと市場調査した方がいいのでは
— ヤマダ=チャン (@fuzzmeeeee) 2015, 6月 1
小説自体があまり売れないですしね。よく売れるのは自己啓発本という話も…私の場合、捨てたい病エッセイをそういう文脈で読んでる人は多いし、実際に百合小説の10倍以上売れてる>自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 http://t.co/x5KTJ39oYH
— とり/ToLi Torey (@ToLi_Torey) 2015, 6月 3
百合小説『メイさんとなつみさん』は今のところ3巻まで出してるけど、それの2年分の累計売上数よりも、捨てたい病エッセイ第1弾の月間最大売上数の方が多いかもしれない。自分で出したKDP本の中でも、売れる本と売れない本の差は歴然としてる。これでも百合小説はまだ売れてる方…。
— とり/ToLi Torey (@ToLi_Torey) 2015, 6月 3
『天使の街』なるGL小説を見かけて、面白そうな切り口から攻めてる作品だなと大変興味深し / 自分の小説を読んでくれるのは1万に1人 | ぎゃふん工房の作品レビュー http://t.co/fmdPEQ62nJ
— はりみず (@harimizu) 2015, 7月 12
最近八幡謙介さんという人のブログがバズったそうですが、小説はあまり売れなかったそうです。
万単位の閲覧数は凄いと思いましたが、どういう形で見られるかというのも大事なことではないかと思いました。
コメントありがとうございます。
セルフ・パブリッシングのプロモーションの難しさを改めて思い知らされました。
結局は運なのかも? と最近は思ってしまいます。
大好きな先輩がばけものになってしまうのは嫌だな。
喰霊-零みたいな展開があるのでしょうか。神無月の巫女みたいな感じなんだろうか。あるいは、WIXOSS-ウィクロスのような救いようがない話なのか。
身を挺して、化け物化を防ごうとするのだが、本人も化け物化してしまうが、しかし、寸前のところで、両方共助かるとか。
化け物化を食い止めてハッピーエンドとかそういうわけにはいかないんでしょうか。化け物化を食い止める「カギ」が見つかったけど、そのカギを使うと自分が死んでしまうとか。けど、最後は両方共助かるとか。ハッピーエンドのほうが、一般ウケするような気がする。
しかし、作家がプロデューサーも兼ねて、販促もするって、すごい時代になりましたね。「運」というのはあると思いますよ。ときに、運がすべてを決定するみたいなね。
売ろうとしても、なかなか、売れない場合もあります。それが作品の質に直結しているのかどうかというのは、わかりません。狙って売るということができれば、みんな苦労してませんしね。高品質でも売れない、低品質でも売れるということは、あると思う。けど、その、高品質とか低品質とかそういうものが、ひとによって違うという問題があるような気がする。まあ、売れないから価値が無いとか、低品質だといえるかどうかというと、言えないと思う。
まあ、僕としては、全国に50人ぐらい、自分が言っていることを理解してくれる人がいたらいいかな。
記事にご注目いただきありがとうございました。しかも、小説にもご興味を持っていただき嬉しいかぎりです。
例として挙げていただいた作品を知らないので(勉強不足ですみません)、それらを引き合いに出すことができず恐縮ですが、「バケモノ」になる方法は本人たちも知らないので(物語が進むとわかる)、防ぎようがないという設定です。「あること」をするとバケモノになってしまうので、それをしなければいいのですが、どうしてもしてしまう、といった感じです。
「バケモノ」といっても、主人公の目には「センパイ」そのものにしか見えないし、そもそも「バケモノ」になることが不幸なのか……? といった根本的な問いかけをしている作品でもあります。
自分ではハッピーエンドのつもりですし、読みおわったあと良い気分で本を閉じられるように書いたつもりなのですが、こればかりは読者の方に委ねるしかありませんね。
おっしゃるとおり、私も「たったひとりが気に入ってくれればいい」というスタンスで書いていて、実際それは達成できているので、満足しています。
このたびはコメントありがとうございました。もしよろしければ、小説のほうもご覧いただければ幸いです。