小説の主人公を声優さんに演じてもらってアニメ監督気分を味わおう!

音声収録のイメージ

『天使の街』のプロモーションビデオでは、プロの声優さんに主人公を演じてもらっています。

まずはこちらをご覧ください。


私は業界関係者ではないし、声優さんの知り合いもいません。

イラスト主題歌と同様、これもウェブサイトを最大限活用して実現させたわけです。

利用したのはこのサイト

今回お世話になったのは、下記のサイトです。

ナレーション声優スタジオ/ナレーター手配・録音・収録・編集・マスタリングで音声制作
ナレーション声優スタジオ

このサイトの特徴は、音声の文字量によって料金を算出するところ。その中に、声優さんやエンジニアのギャランティ、スタジオの使用料などが含まれています。

今回制作したプロモーションビデオの中で、キャラクターがしゃべっているのは400字詰原稿用紙1枚におさまるぐらいですから、個人の趣味として十分支払える金額になりました。

どんな準備をしたか

[1]声優さんを決める

〈ナレーション声優スタジオ〉さんでは、キャスティングの提案もしていただけるそうですが、自作の小説の主人公ですから、演じる声優さんは自分で選びたい。

ということで、サイトに用意してあるボイスサンプルを聞きながら、ふさわしい人を探しました。

しかし、ここで壁にブチあたります。

主人公の声を誰も聞いたことがない

という、当たり前だけど、本質的な問題です。

それでも、誰かが決めるしかない。その誰かは自分しかいない。

「映画の善し悪しはキャスティングで決まる」という言葉がありますが、このプロモーションビデオも、キャスティングがもっとも大事と考えていたので、予想以上に難航しました。

「ふさわしい人がいない」のではなく「どの人でも正解であるように思える」から悩んでしまうわけです。

時間をかけて、なんとか第1〜第3候補の人を選び出しました。

[2]原稿を用意する

前述のように、料金は原稿の文字量によって決まります。ですから、事前に収録すべきセリフを決定しておく必要があります。

そこで、まずビデオのほうを先に作り、あとは音声を入れるだけという段階まで仕上げたところで依頼をしました。

以下は、〈ナレーション声優スタジオ〉さんに送った原稿です。

【ハルカ】
天使の街〜ハルカ〜
わたしの想うセンパイはもういない
テンシは恋する女に誘われる
学園祭が終わったらセンパイに告白しようと思っていた。
でも、その想いは叶わなかった。
センパイはバケモノの仲間になっていたから。

わたし、センパイのことがずっと前から……
センパイは幽霊に取り憑かれています!
ヤヨイさんをたすけるんだ!
先生は、愛する人をバケモノにしたの?
わたしを騙したの?
先生もテンシになったの?
どうしよう? サキもやられた!
これは……幽体離脱?
死んだ! わたし、死んじゃった!
ナツミさん……キスしても……いいですか?

【マヨ】
天使の街〜マヨ〜
あの夏、私が出会ったもの……
ナツミというの名の美女。
そして……
テンシと呼ばれるバケモノ。

ナツミ、私と付きあってくれない?
私もバケモノ退治に参加する
ミライちゃん、撃って!
私、テンシのことなんて、どうでもいいんだからね!
なんでテンシになってしまったの?
待てぇっ! まだ撃つなぁっ!
どうしてあなたはテンシにならないの?
マヒルとえっちしたんでしょ?
愛する人はひとりだけって誰が決めたの?
たすけて、たすけて、たすけて、たすけて、たすけて

いざ収録へ

アットホームなスタジオ

〈ナレーション声優スタジオ〉さんでは、依頼者が収録に立ち会わず「おまかせ」にしたり、Skypeを使って遠方から指示を出したりもできるようですが、やはり細かく演出をしたい、ということで、実際にスタジオでの収録に立ち会うことにしました。

スタジオがあるのは、千葉県稲毛市。じつはマンションの一室を改造したものです。さらに言えば、声優さんもスタジオの方も若い女性なので、とてもアットホームな雰囲気に包まれています。

音声の収録なんてほとんど経験がなく不安はありましたが、リッラクスして収録に臨むことができました。

“監督”としての重責

キャラクターのイラストや簡単な紹介文を事前にお送りしてあったので、声優さんはすでに役のイメージを固めていらっしゃいました。

もともと主人公のイメージに近い人を選んでいるので、“役作り”に関しては申し分ありません(まあ、予想以上にハルカが可愛らしく、マヨがセクシーでしたが、これは嬉しい誤算というもの)。

しかし、問題がないわけではありません。それは──。

声優さんの演技に対して自分でOKを出さなければならない

という、またしても当然の、そして本質的な壁です。

「もっとこうしてほしい」という指示を出すと、声優さんはそれに的確に応えてくれます[注]。ですが、それがはたして正解なのかわからない。もちろん、「うん、これでOK」と確信できるものありました。でも、中には「う〜ん」とうなってしまうこともけっこうあったのです。

そういうのは、自分のイメージがきちんと固まっていなかったことが原因だと思います。

かといって、事前に何も用意をしていなかったわけではありません。ビデオは(音声以外は)出来上がっていたわけで、完成形は見えていたはずです。

さらに、スタジオには、下のようなメモも用意していきました(原稿に“演出プラン”を書き込んだもの)。

原稿とメモのPDF

結果的には、それでは不十分だったということになります。あらためて、アニメ監督さんの偉大さがわかりました(厳密には「録音監督」というべきかもしれませんが)。

[注]ニコニコ動画でゲーム実況をよく観ます。可愛らしい声の実況主さんの場合、「声優さんになれそう」などというコメントがつくことがあります。気持ちはわかるのですが、声色がきれいだから声優さんになれるわけではなく、演技ができるから、もっといえば監督の指示に的確に応えられるからこそ、プロとしてやっていける──ということをあらためて実感しました。

音声を合体させてムービーが完成!

実際にムービーで流れる音声は1分に満たないのですが、収録にかかった時間は1時間ほど。なお、翌日には音声ファイルを送付していただきました。

主題歌発注のところでも書いたのですが、今回の音声収録の費用は、個人が支払えない金額ではないものの、儲けの期待できないセルフ・パブリッシングでは、軽々に出せるものでもないでしょう。

それでも、やっぱりこれもお金を出しさえすれば解決する問題。実現する夢であるわけです。

自分の創ったキャラクターに命が吹き込まれていく様を目の当たりにするのは、ほかでは味わえない感動といえます。

もし、機会がありましたら、みなさんも挑戦してみてください。楽しさは保証します。

最後にネタバレ

余談ですが、ハルカとマヨを演じているのは同じ声優さんです。

*写真はイメージです。©Nick Freund – Fotolia.com

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