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	<title>キャラクター &#8211; 『天使の街』official site</title>
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	<description>『天使の街』シリーズの世界にもっと浸りたいあなたに</description>
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	<title>キャラクター &#8211; 『天使の街』official site</title>
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	<item>
		<title>学生時代は愛にあふれた人!?</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/mayo-student</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 06:22:59 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[マヨ先生は、私立麗れい宝ほう学園高等部・国語科の教師です。といってもまだまだ新米ですから、学生だったのはほんの数年前。だから、見た目はそれほど変わらず、やっぱりそのころから美人といえます……ま、それはイラストを見ればわか [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>マヨ先生は、私立<ruby>麗<rt>れい</rt></ruby><ruby>宝<rt>ほう</rt></ruby>学園高等部・国語科の教師です。といってもまだまだ新米ですから、学生だったのはほんの数年前。だから、見た目はそれほど変わらず、やっぱりそのころから美人といえます……ま、それはイラストを見ればわかるか。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「盆おどりのルーツって知ってる？」</span></p>
<p><span class="novel">「ルーツ……？　先祖の霊を迎える儀式とか？」</span></p>
<p><span class="novel">「盆おどりはね、もともと恋人を見つけるためのイベントなの。現代でたとえるとお見合いダンスパーティーみたいなものかな」</span></p>
<p><span class="novel">──え……そんなロマンチックなものなの？</span></p>
<p><span class="novel">「マヨさんみたいに可愛い人は、ひくてあまたになるんじゃない？」</span></p>
<p><span class="novel">フユミさんの手が私の肩に置かれる。そのまま優しく滑るように、指が私の二の腕へ移動する。そっと撫でてから、ゆっくりと手を離した。</span></p>
<p><span class="novel">思わず身震いする。心地よさを感じてしまった自分に驚いた。</span></p>
<p><span class="novel">「え？　そんな……。そんなことありません……」取り繕うように答えた。</span></p>
<p><span class="novel">その言葉は本心だった。私はいつも片想い。相手が振りむいてくれることなんてない。</span></p>
</blockquote>
<p>ここでマヨさんは「私はいつも片想い」と言っていますが、そんなことってあるのでしょうか。美人で性格もいい人なのに。実際、<a href="/character/natsumi" target="_blank" rel="noopener">ナツミさん</a>もこんなふうに言っています。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「マヨ……」ナツミが私から視線をはずし、前を向きながら話しはじめた。「あのね、お姉ちゃんがマヨの体にさわって、その気にさせたのは、可能性があるからだよ。いろんな人がマヨのことを好きになると思ったから、えっちな気持ちを引き出そうとしたの。お姉ちゃんとはあまりうまくいってないけど、他人を見る目はたしかだよ。こう言ったらアレだけど、マヨがまったくモテなさそうな、さえない女の人だったら、お姉ちゃんはなにもしなかったはず。わたしも初めて見たときに思ったもの。『あ、この人は愛にあふれている人。そして、その愛を他人に分けてあげられる人だ』って」</span></p>
</blockquote>
<p>もしかすると、マヨさんは自己評価が極端に低いのかも。もっと自信を持てば、よい結果が得られそうなのですが。だから、こんな言葉にも騙されてしまいます。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「『同時に複数の人を愛してはいけない』。そんな世界は息苦しい。あなたが生きているのはそういう世界。あなたを悩ませているのは、いつの間にかつくられていた決まりごと。でも、自分のふたりの子どもとおなじように、たくさんの人をまったく平等に愛することができる。そんな世界があるとしたら、マヨさんは行きたいと思う？」</span></p>
</blockquote>
<p>もっとも、マヨさんが幸せになっていれば、『天使の街』の物語は成り立たないのですから、マヨさんの不運に私たちは感謝するべきかもしれません（そんなこと言うと、怒られそうですけど）。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">ミライさんに聞いてみよう</h3>
<p>──マヨさんの学生時代について麗宝学園の生徒さんに聞くわけにはいきません。そこで特別にミライさんにお越しいただきました。</p>
<p><strong>ミライ　</strong>よろしくお願いします。</p>
<p>──ミライさんは小説に出てくる謎の組織の方ですよね？</p>
<p><strong>ミライ　</strong>はい。謎の組織の人です。〈<a href="/character/demons" target="_blank" rel="noopener">でもんず</a>〉っていう〈<a href="/character/tensi" target="_blank" rel="noopener">テンシ</a>〉退治を専門としている人たちの集まりです。</p>
<p>──マヨさんもそこに属していた？</p>
<p><strong>ミライ　</strong>はい。ちょうどわたしが〈でもんず〉に初めて参加した日と、マヨさんの活動初日が同じ日だったんです。</p>
<p>──マヨさんの第一印象はいかがでした？</p>
<p><strong>ミライ　</strong>とにかく綺麗な人だと思いました。ただ、そのときいっしょだったナツミさんやコユキさんも美しい方たちなので、マヨさんに関しては、見た目よりも、性格的な部分が印象に残っていますね。</p>
<p>──どういうことでしょう？</p>
<p><strong>ミライ　</strong>わたしと同じように〈テンシ〉と戦うのは初めてのはずなのに、全然動じてないんです。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「あのぉ、ちょっと失礼して、シャワーを浴びてきて、よいかしらん？」奥さんが立ちあがる。「あなたたちは、ゆっくりしていって」</span></p>
<p><span class="novel">奥さんが出ていくと、部屋のなかの雰囲気が一変した。</span></p>
<p><span class="novel">ナツミとコユキさんの表情が強張っているのがわかった。ふたりの間に緊張が走っている。</span></p>
<p><span class="novel">「出るな……」コユキさんが深刻な面持ちで口を開く。「お風呂場っていうのが、一番〈テンシ〉が出やすい。髪が濡れるから」</span></p>
<p><span class="novel">「じゃあ、念のため、わたしたちも──」ナツミがそう言いかけた瞬間──。</span></p>
<p><span class="novel">きゃあああああああああああ。</span></p>
<p><span class="novel">女の悲鳴。館のどこかで発せられたようで、くぐもっている。</span></p>
<p><span class="novel">ナツミがドアのほうへ走る。コユキさんがそれに続く。</span></p>
<p><span class="novel">私もあとを追うとしたけど、ミライちゃんが立ち尽くしたまま、呆然としているのが見えて、足を止めた。</span></p>
<p><span class="novel">ゆっくりミライちゃんに近づき、両肩に手をかける。</span></p>
<p><span class="novel">ミライちゃんが私へ顔を向けた。恐怖のためか、目が潤んでいるのがわかった。</span></p>
<p><span class="novel">「行こう？　大丈夫だから」</span></p>
</blockquote>
<p>──ここでミライさんは泣きそうになってますね。そのくらい怖かった、と。</p>
<p><strong>ミライ　</strong>はあ……わたしも初々しかったですね。このときはまだ高２だったんです。</p>
<p>──マヨさんはミライさんのことを気にかける余裕がありますね。</p>
<p><strong>ミライ　</strong>そうなんです。あとで学校の先生になったって聞いて納得しました。</p>
<p>──ただ、正確にはマヨさんは〈テンシ〉に遭遇するのは初めてじゃないんですよね。郡上八幡で襲われていますから。</p>
<p><strong>ミライ　</strong>はい。このときもその話が出たと思います。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「もうっ！　なにしてんのっ！　危ないところだったんだからっ！　ちゃんと戦ってよ！」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミは涙声になりながら、叫んでいた。</span></p>
<p><span class="novel">「ごめん……」消えいるような声で、なんとか私は答えた。</span></p>
<p><span class="novel">「まあ、まあ。マヨちゃんも初めてだったんだし」</span></p>
<p><span class="novel">コユキさんがそばに来ていた。顔が蒼白になったミライちゃんの姿も見える。</span></p>
<p><span class="novel">「初めてじゃないっ！　もう何度も〈テンシ〉に出会ってるんだからっ」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミがこれほどまで取り乱すとは驚いた。</span></p>
</blockquote>
<p>──この場面のナツミさん、ちょっと怖いですね。</p>
<p><strong>ミライ　</strong>はい。ふだんは優しいナツミさんが感情的になったので、わたしもびっくりしました。まあ、その理由はなんとなくわかっちゃいましたけど。</p>
<p>──本日はありがとうございました。〈でもんず〉のことは別ページで取り上げています。</p>
<p><strong>ミライ　</strong>まったく謎の組織じゃなくなっちゃいますけど、いいんでしょうか？</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/08/mayo-student.jpg" alt="mayo-student" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-355" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/08/mayo-student.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/08/mayo-student-106x150.jpg 106w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/08/mayo-student-212x300.jpg 212w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
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			</item>
		<item>
		<title>マヨ先生に見た目と性格のギャップ萌え!?</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/mayo-teacher</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:38:29 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[マヨ先生は、私立麗れい宝ほう学園高等部・国語科の教師です。 見てのとおり、マヨ先生は美人です。「かわいい」というより「キレイ」なタイプ。 こういう見てくれの人は、性格が高ビー（高飛車）と相場が決まっておるのですが（偏見） [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>マヨ先生は、私立<ruby>麗<rt>れい</rt></ruby><ruby>宝<rt>ほう</rt></ruby>学園高等部・国語科の教師です。</p>
<p>見てのとおり、マヨ先生は美人です。「かわいい」というより「キレイ」なタイプ。</p>
<p>こういう見てくれの人は、性格が高ビー（高飛車）と相場が決まっておるのですが（偏見）、マヨ先生はそんなことはありません。</p>
<p>東京の下町育ちということもあって、サバサバした性格で、見た目の印象とはだいぶ異なります。だから、「どうせお高くとまってるんでしょ？」なんて思って接すると、「あれ？」ってなります。</p>
<p>見た目どおりの性格であれば、生徒たちからは総スカンかもしれませんが、もちろん、マヨ先生に対する生徒たちの好感度は高い。</p>
<p>年齢は24歳。教師暦は２年目ですから、生徒たちから見ると、先生というより「頼れるお姉さん」という感じなのでしょう（よくわからんけど）。</p>
<p>マヨ先生に関わった人たちは、みんな口をそろえて「愛があふれている人」と言います。「愛とは何か？」なんて、私にはわかりません。わからないなりに言い換えると、「包容力がある」「自分に厳しく他人に優しい」ということなのかもしれません。</p>
<p>何か問題起こっても、マヨ先生は決してあわてません。冷静にものごとに対処していきます。楽天家ということもできますし、ちょっと間が抜けている、なんて言いかたもできるかもしれませんね。</p>
<p>『<a href="/mayo" target="_blank" rel="noopener">天使の街〜マヨ〜</a>』には、<a href="/character/mayo-student" target="_blank" rel="noopener">女子大生のマヨ</a>さんも登場します。「教師としての責任」を背負っていないせいか、女子大生のマヨは、とても能天気です。</p>
<p>『天使の街』は、言ってみれば“幽霊退治”のお話です。マヨは、行きがかり上、<a href="/character/demons" target="_blank" rel="noopener">ゴースト・バスターズみたいな組織</a>に所属することになります。</p>
<p>義務感から幽霊と戦っているのではなく、単に「好きな人と一緒にいたいから」という理由で参加しています。じつに動機が不純。そんなことでいいのでしょうか？</p>
<p>だからバチが当たった──というわけでもないのですが、作者によって、マヨには過酷な運命が用意されているのでした。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">ヤヨイさんに聞いてみよう</h3>
<p>──マヨはどんな先生ですか？</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　どんな先生ねぇ……いいんですか？　ネタバレになりますよ？</p>
<p>──いや、ネタバレはマズイな……じゃあ、最初に会ったときの印象を教えてください。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　最初に会ったとき……あれは、そうだ、マヨ先生が新任教師として初めてこの学校に来て、ウチが校内を案内してあげたんだっけ。そしたら、くっ、くくくく。</p>
<p>──ちょっと！　思い出し笑いは自重して。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　マヨ先生がさ、ウチのこと「ヤヨイさん」って、「さん」づけで呼ぶからさ、ははははは！</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「よし。これでひととおり案内するところは案内したかな」</span></p>
<p><span class="novel">「ありがとう、ヤヨイさん」</span></p>
<p><span class="novel">「あ。そこはヤヨイで。『さん』づけする先生なんて、この学校にいないよ」</span></p>
<p><span class="novel">「あ……ありがとう……ヤ…ヤヨイ……」</span></p>
<p><span class="novel">「ぎゃはははは。マヨ先生、緊張してる！　きゃはははは」</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイが顔をクシャクシャにして笑っている。 私は自分が赤面しているのを感じた。</span></p>
<p><span class="novel">そうだよ。私は教師なんだから、生徒を呼び捨てにしていいんだよ。本人がそうしろって言っているわけだし。</span></p>
</blockquote>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　まあ、とにかく、最初はビビったよね。あんだけの、アレだもん。</p>
<p>──アレ？</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　めっちゃ美人ってこと。だからさ、ウチらも、ちょっと身構えちゃって。でも、実際は、美貌を鼻にかけたりしなくて、けっこう気さくで、教え方も熱心だしさ、ウチは好きだよ。</p>
<p>──あ、ありがとうございました。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　ねえ、ウチの紹介のときも、誰かに話を聞くんでしょ？</p>
<p>──そうだね。誰に聞くのがいいかな？</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　一番いいのは、<a href="/character/mahiru" target="_blank" rel="noopener">マヒル</a>だけど……あいつに聞くのは無理だよね？</p>
<p>──うん。そうだね無理だね……</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　……。</p>
<p>──元気出して、ヤヨイさん。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　いや、落ち込んでいるわけじゃないよ。だって、あいつは今しあわせだってことはわかってるわけだし、実際に会えなくても……。</p>
<p>──おっと、ネタバレはそこまでだ。</p>
<p><img decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mayo_2.jpg" alt="マヨ" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-124" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mayo_2.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mayo_2-212x300.jpg 212w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
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			</item>
		<item>
		<title>ハルカは元いじめられっ子!?</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/haruka</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:00:35 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[ハルカは、私立麗れい宝ほう学園高等部の２年生で17歳。オカルト研究クラブ〈SDK〉（心霊大好きっ子：Sinrei Daisuki-Ko）に所属しています。 趣味は読書・映画・音楽。ひとりで完結するものが好きです。つまり、 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ハルカは、私立<ruby>麗<rt>れい</rt></ruby><ruby>宝<rt>ほう</rt></ruby>学園高等部の２年生で17歳。オカルト研究クラブ〈SDK〉<small>（心霊大好きっ子：Sinrei Daisuki-Ko）</small>に所属しています。</p>
<p>趣味は読書・映画・音楽。ひとりで完結するものが好きです。つまり、あまり社交的ではありません。</p>
<p>じつは、ハルカは小学校時代、軽いイジメを受けていました。だから、人間不信に陥ってしまったのです。</p>
<p>それでも、芯は強かったので、登校拒否はしませんでした。懸命に努力して、中高一貫校の麗宝学園に入学したのです。</p>
<p>ハルカは、クラブの部長である先輩の<a href="/character/mahiru" target="_blank" rel="noopener">マヒル</a>に想いを寄せています。尊敬、あこがれの対象です。</p>
<p>彼女の恋は実るのでしょうか？</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">マヨ先生に聞いてみよう</h3>
<p>──ハルカはマヨ先生から見て、どんなコでしょう？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　ひとことで言えば優等生。勉強はもちろんがんばってるし、運動は苦手みたいだけど努力してる。問題を起こすことなんて考えられない。教師として安心できる生徒といえるね。</p>
<p>──いや、私が聞きたいのはそういうことではなく……。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　なに？</p>
<p>──ハルカって、先生からすれば“<ruby>恋敵<rt>ライバル</rt></ruby>”でしょ？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　あ……そういうことね。デリカシーのない言い方だなあ……。</p>
<p>──す、すみません……。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　まあ、そういうのも嫌いじゃないけどさあ……。たしかに、ライバル視してたときはあったよ。それでずいぶん悩んだりもしたけど、そのころ私も若かったし。でも、私から見ればハルカなんてしょせんは“小娘”。敵じゃないないわけよ。</p>
<p>──さすが、オトナの貫録ですね。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　……と言いたいところだけど、実際“小娘”あつかいできるほど、歳が離れているわけじゃないでしょ？　親子ぐらいちがえば別だけど。</p>
<p>──マヨ先生も少し前まで女子大生だったわけで。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そういうこと。だから、ハルカから学ぶこともたくさんあってね。</p>
<p>──小説を読むと、まるで先生のほうが教えられる立場のように思えます。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そうなのよ。実際に教師になるまで、生徒のほうが“先生”になるなんて考えもしなかった。<a href="/character/saki" target="_blank" rel="noopener">サキ</a>や<a href="/character/yayoi" target="_blank" rel="noopener">ヤヨイ</a>からも教えられることは、いまでもいっぱいある。でも、強いて言えば、このなかじゃハルカが一番“オトナ”といえるかもしれないよ。私も含めて。</p>
<p>──ちょっと抽象的な質問ですが、マヨ先生とハルカは、これからどんな関係になっていくのでしょう？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　ほんとに抽象的だな……小説の宣伝のために答えると、まあふつうに先生と生徒っていう関係ではないよね。</p>
<p>──あんなことがあったらね。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　友だちともちがうし……でも、いい意味で師弟関係とはいえるかもしれない。もちろん、私がいつも〈師〉というわけじゃなく、場合によって関係は逆転するんだと思う。</p>
<p>──マヨ先生とハルカには、共通の宿題がありますしね。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　宿題？</p>
<p>──「人を愛するって、どういうことか」。その真実を解明する。小説にそんなことが書いてありましたよ。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そうかもしれないけど……デリカシーのない言い方だなあ……。</p>
<p><img decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/haruka_2.jpg" alt="ハルカ" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-118" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/haruka_2.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/haruka_2-212x300.jpg 212w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ナツミさんは悲劇のヒロイン！</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/natsumi</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 06:48:15 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://tensi-no-match.info/?post_type=voice&#038;p=2788</guid>

					<description><![CDATA[『天使の街』において、ナツミさん（わたしは「なつみん」と呼んでいます）はヒロインです……っていっても、この作品に登場するのは美少女ばかりですから、みんな「ヒロイン」といえます。強いて言えば、なつみんは「悲劇のヒロイン」と [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>『天使の街』において、ナツミさん（わたしは「なつみん」と呼んでいます）はヒロインです……っていっても、この作品に登場するのは美少女ばかりですから、みんな「ヒロイン」といえます。強いて言えば、なつみんは「悲劇のヒロイン」といったところでしょうか。</p>
<p>なつみんは、岐阜県・<ruby>郡<rt>ぐ</rt></ruby><ruby>上<rt>じょう</rt></ruby><ruby>八<rt>はち</rt></ruby><ruby>幡<rt>まん</rt></ruby>にある旅館の娘さんでした。「でした」と過去形なのは、しばらく実家の旅館の手伝いをしたあと、東京の会社に就職してしまったからです。</p>
<p><a href="/character/mayo-teacher" target="_blank" rel="noopener">マヨ先生</a>が<a href="/character/mayo-student" target="_blank" rel="noopener">女子大生</a>のときに、なつみんの旅館を訪れます。「美人女将の観光案内」というサービスがあり、マヨはそれに申し込んだのでした。</p>
<p>観光案内をするのは、ナツミの姉・フユミさん。まさしく美人女将でした。ところが、ひょんなことから、フユミさんが案内を続けられなくなり、妹に交代します。それが、マヨとナツミの出会いでした。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「そうぎすい……」ナツミが唐突に口を開いた。そして、私の後方を指差した。それにつられて振りかえると、目線の下に、小さい水路。その先に注連縄が飾られた祠のようなものがある。</span></p>
<p><span class="novel">「宗祇水は、１９８５年に、環境庁が、名水百選に選んだわき水で……」またしてもナツミが突然しゃべりはじめた。「室町時代の……えっと、あの……」</span></p>
<p><span class="novel">「ひょっとして、緊張してる？」</span></p>
<p><span class="novel">「え……？　すみません……まだ慣れていなくて……申し訳ありません」ナツミが深々と頭をさげた。そのしぐさはフユミさんにそっくりだった。</span></p>
<p><span class="novel">「ぷっ」思わず吹き出してしまった。「あっ、ごめんなさい」</span></p>
<p><span class="novel">「わたしのほうこそ……美人女将の観光案内なのに……姉ができなくなってしまって……」</span></p>
<p><span class="novel">「いや、でも……女将さんじゃないけど、美人には変わりないから……」</span></p>
<p><span class="novel">自然に出た言葉だったけど、言ったあとに「はっ」となった。社交辞令のつもりだったのに、ほんとうに美人だと思っただけに、気恥ずかしくなってしまったのだ。</span></p>
<p><span class="novel">「いや、そんなことはないです……」ナツミが小さい笑みを浮かべながら、そっぽを向く。</span></p>
</blockquote>
<p>なつみんは、ふつうの人ではありません──いや、実は幽霊だったとか、未来から来たとか、アンドロイドだった、とかではありません。</p>
<p>この街に出現する「<a href="/character/tensi" target="_blank" rel="noopener">テンシ</a>」と呼ばれるバケモノを退治する。それが自分の使命だというのです。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">ようするに、ナツミは私とおなじ怖がりなのだ。私は怖い映画が好きだけど、幽霊の存在には否定的。もっともらしく語られる怪談も全部つくりものだと思っている。でも、ナツミは幽霊がいると信じている。そういうことだ。</span></p>
<p><span class="novel">そんなナツミはなんだか愛らしい。乙女ちっくというか……。</span></p>
<p><span class="novel">「ナツミは幽霊を見たことがあるの？」</span></p>
<p><span class="novel">「だから幽霊じゃなくて〈テンシ〉なんだけど……あるよ。というより、うちは代々〈テンシ〉を祀ってきた家系なの」</span></p>
<p><span class="novel">「それじゃこの祠は……？」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミは祠の小さい扉に手をかけた。静かに扉を開け、なにかを取り出した。それを私の目の前に掲げる。 白い折り紙でつくった着物のように見える。</span></p>
<p><span class="novel">「ここに〈テンシ〉の魂が込められてる」</span></p>
<p><span class="novel">「これが天使なんだね。可愛いじゃない」</span></p>
<p><span class="novel">「いいえ。これは〈テンシ〉を滅したあとの姿」</span></p>
<p><span class="novel">「『滅した』って……」</span></p>
<p><span class="novel">「うちの家系はね、この〈テンシ〉を亡きものにする役目を負わされていた。でも、それはわたしのおばあちゃんまでで、お母さんやお姉ちゃんは、全然ダメ。逆に〈テンシ〉をもっと積極的に利用しようとしている」</span></p>
<p><span class="novel">「え？　お姉さんも？」</span></p>
</blockquote>
<p>マヨは、テンシに襲われますが、危ないところをナツミに助けられます。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「怖かった……ダメかと思った……」私は泣きべそをかいていた。</span></p>
<p><span class="novel">突然、ナツミの体が小刻みに震えだした。驚いて、ナツミから体を離す。</span></p>
<p><span class="novel">「わたしだって、怖かったんだから」ナツミも涙声になっていた。</span></p>
<p><span class="novel">「だって、何人も救ってきたって……？」</span></p>
<p><span class="novel">「〈テンシ〉に会ったのは今日が２回目。前のときはおばあちゃんもいたし」そう言いながら、今度はナツミのほうが体を預けてきた。ふたたびナツミの体を包みこむように両腕を背中にまわす。</span></p>
<p><span class="novel">私たちはなにも言わないまま、しばらくその状態でいた。ときどき私やナツミが鼻をすする音だけが部屋に響いた。</span></p>
<p><span class="novel">「ねえ……」やがて私のほうから口を開いた。「このままじゃ怖くて眠れない。いっしょにこの部屋で寝て？」逡巡するより先に、言葉が出ていた。</span></p>
<p><span class="novel">「うん……」ナツミは消えいるような声で答えた。</span></p>
</blockquote>
<p>こうして、マヨはナツミに惹かれていく。マヨ視点の『天使の街』はそんなお話なんですなあ。</p>
<p>でも、「悲劇のヒロイン」なんです。悲劇……辛いです。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">マヨ先生に聞いてみよう</h3>
<p>──なつみん……じゃなかった、ナツミさんはどういう人でしたか？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　あれ？　今なんで言い直した？　「なつみん」でもいいじゃない。</p>
<p>──いや、変な呼び方をすると、先生が気分を害されるかと……。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そんなことないよ。ナツミをなんと呼ぼうとその人の勝手だし。</p>
<p>──ほんとかなあ。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「ねえ。ちょっと聞きたいんだけど……」コユキさんが突然、話しかけてきた。「マヨちゃんとナツミってどういう関係？」</span></p>
<p><span class="novel">「どうって……？」</span></p>
<p><span class="novel">「ナツミは『マヨ』って、呼びすてにしてるよね？」</span></p>
<p><span class="novel">それは郡上八幡で、そうするように強制したからで……。</span></p>
<p><span class="novel">「ナツミの旅館に泊まったんです。郡上八幡の……」</span></p>
<p><span class="novel">「ナツミの実家って旅館なの？」</span></p>
<p><span class="novel">「はい……」</span></p>
<p><span class="novel">「いっしょに仕事をしてるのに、あのコ、自分のことはあまり話してくれないから」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミは家族との折りあいがよくなさそうだから、あまり他人には話したくないのかもしれない。</span></p>
<p><span class="novel">そんなことより、コユキさんはナツミとおなじ会社の人だということがわかった。これは収穫かも。</span></p>
<p><span class="novel">「じゃあ、マヨちゃんはナツミとは関係ないんだよね？　私とナツミがそうなっても、平気だよね？」</span></p>
<p><span class="novel">あ……!?</span></p>
<p><span class="novel">そうか。そういうことか。</span></p>
<p><span class="novel">コユキさんは、ナツミのことが好きなのだ。ナツミと付きあいたいと思っているのだ。</span></p>
</blockquote>
<p>──ほら。こんな例もありますし。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　あははは。そうだった。懐かしいな。ま、細かいことは気にすんな。</p>
<p>──話を戻しますけど、ナツミさんに最初に会ったときの印象は？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　まあ、とにかくかわいいよね。この外見にみんなやられちゃうみたい。</p>
<p>──「みんな」って……それは先生だけでは……？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　ちがうよ。ここに出てくるコユキさんもそうだし、●●●もそうでしょ？　……はん？　なんだこの伏せ字は!?</p>
<p>──いやあ、<a href="/character/mayo-teacher" target="_blank" rel="noopener">マヨ先生のページ</a>のヤヨイさんといい、ネタバレは困るなあ。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　だったら小説の登場人物にインタビューしなきゃいいじゃないの。</p>
<p>──とにかくネタバレはなしで。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　ま、いいか……ナツミは、あんな見てくれなんだけど、かなりしっかりしてるよね。そこがみんなから愛されるポイントだと思う。なんといっても、<a href="/character/demons" target="_blank" rel="noopener">テンシ退治</a>のリーダーだしね。ん？　これはネタバレじゃないの？</p>
<p>──しっかり者だけど、言い方を変えれば、妙なトコ硬いですよね。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そうね。頑固者だね……あと、そうだ、これだけはぜひ言っておきたい。</p>
<p>──なんです？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　脚がめちゃくちゃ綺麗。</p>
<p>──それは、先生が脚フェチだからでは？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/natumi_2.jpg" alt="ナツミ" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-135" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/natumi_2.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/natumi_2-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>マヒルは学校中が憧れるスーパー女子高生！</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/mahiru</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:19:29 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://tensi-no-match.info/?post_type=voice&#038;p=2792</guid>

					<description><![CDATA[マヒルは、私立麗れい宝ほう学園高等部の３年生。ヤヨイさんの友だちです。っていうより、ヤヨイが想いを寄せている相手、それがこのマヒルなのです。 ん？　ってことは、友だちというより、恋人同士？　という疑いもありますが、真相は [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>マヒルは、私立<ruby>麗<rt>れい</rt></ruby><ruby>宝<rt>ほう</rt></ruby>学園高等部の３年生。<a href="/character/yayoi" target="_blank" rel="noopener">ヤヨイさん</a>の友だちです。っていうより、ヤヨイが想いを寄せている相手、それがこのマヒルなのです。</p>
<p>ん？　ってことは、友だちというより、恋人同士？　という疑いもありますが、真相はよくわかりません。</p>
<p>とにかく、容姿端麗で、スタイル抜群。勉強も運動も得意のスーパー女子高生。しかも、ガールズ・バンドのボーカルまでやっている。ヤヨイや<a href="/character/haruka" target="_blank" rel="noopener">ハルカ</a>だけでなく、もう学校中の憧れの<ruby>的<rt>まと</rt></ruby>ってわけです。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">───わあああ。</span></p>
<p><span class="novel">またしても、女たちの悲鳴。でも、今度はくぐもった歓声といった感じ。</span></p>
<p><span class="novel">「やば。しくじった」</span></p>
<p><span class="novel">「なに？」</span></p>
<p><span class="novel">「マヒルのバンドが演奏を始めたんですよ」</span></p>
<p><span class="novel">「マヒルって……心霊研究クラブの部長の？」</span></p>
<p><span class="novel">「そういうこと。やつはバンドとかスポーツとかなんでもできるんだ。先生も行こ」</span></p>
<p><span class="novel">バンドか……。</span></p>
<p><span class="novel">私は音楽は嫌いじゃないけど、ライブ会場とか、人いきれが苦手。部屋でひとりで聴くのならいいんだけれど……。</span></p>
<p><span class="novel">「私は、ちょっと用事が……」</span></p>
<p><span class="novel">「ダメっ！　先生は見なくちゃ」</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイはそう言いながら、私の手を引っぱって歩きはじめた。足がもつれそうになりながらついていく。生徒がフレンドリーに接してくれるのは嬉しいけど、なんか教師としての威厳がないなあ、これじゃ……。</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイがめざしているのは音楽室のようだ。教室が近づくにつれ、音が大きくなってくる。ベースの低音が廊下まで漏れていた。</span></p>
<p><span class="novel">──うわ……なんかうるさそう。</span></p>
<p><span class="novel">マヒル、ごめん。悪気はないんだ。ただ騒がしいのが苦手なだけ。</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイが、防音構造になっている分厚い扉を開くと、教室から流れ出てくる音の津波におしながされそうになった。</span></p>
<p><span class="novel">「先生、早く入って！」ヤヨイが私の背中に手を置き、強引に部屋におしこむ。</span></p>
<p><span class="novel">音楽室は生徒たちでいっぱいだった。息苦しい。部屋中が少女たちの熱気と大音量の音で満たされ、飽和状態になっている。</span></p>
<p><span class="novel">自分の長身が幸いし、生徒たちの頭越しに演奏しているコたちの姿が見えた。</span></p>
<p><span class="novel">──あ！　あれは……。 バンドの中央で、ギターを手にしながら、マイクに向かって歌う少女。</span></p>
<p><span class="novel">──ナツミ!?　……じゃなくて、ナツミに似た少女……。</span></p>
<p><span class="novel">坂道で会ったあの生徒だ！</span></p>
<p><span class="novel">その少女の歌声は、マイクを通して増幅されている。けれども、気迫のようなものは直に伝わってきた。体の芯まで響いてきた。</span></p>
</blockquote>
<p>外見だけでなく、もちろん性格もいい。友だちや後輩、誰に対しても優しい。でも、これは人によっては欠点になるのかも。たとえば、ヤヨイにとっては……。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「マヒル、大丈夫？」</span></p>
<p><span class="novel">背後から声がした。</span></p>
<p><span class="novel">振りかえるとヤヨイが立っていた。いつになく暗い表情をしている。</span></p>
<p><span class="novel">まさか、私が撃つのを見ていた？</span></p>
<p><span class="novel">「大丈夫？」</span></p>
<p><span class="novel">「うん。ハルカたちは？」</span></p>
<p><span class="novel">「あっちで待ってる」</span></p>
<p><span class="novel">「そう。じゃあ、もう平気って言ってくる」</span></p>
<p><span class="novel">マヒルが駆けだした。</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイは動かない。私のほうを見ていた。いや、睨んでいた──と私は感じた。</span></p>
<p><span class="novel">「……なに？」</span></p>
<p><span class="novel">「マヒルは、素敵な女の子ですよね？」</span></p>
<p><span class="novel">「……うん」</span></p>
<p><span class="novel">「あいつは、みんなに対して優しいんです」</span></p>
<p><span class="novel">これまでのヤヨイのイメージから想像できないほど重い口調だった。</span></p>
<p><span class="novel">「友だちにも、先輩にも、学校の先生に対しても……」</span></p>
<p><span class="novel">「……そうだね」</span></p>
<p><span class="novel">「だから……」</span></p>
<p><span class="novel">「……？」</span></p>
<p><span class="novel">「ウチが見守ってあげなくちゃいけないんです。心があちこちに向かないように……」</span></p>
<p><span class="novel">そう言ってヤヨイは踵を返した。</span></p>
<p><span class="novel">マヒルが走りさったほうへ早足で歩きだした。</span></p>
<p><span class="novel">私はそのうしろ姿を見送った。</span></p>
<p><span class="novel">そのあとを追うことはできなかった。</span></p>
</blockquote>
<p><strong>〈テンシ〉と呼ばれるバケモノに翻弄されながら、少女たちの想いが交錯する──。</strong></p>
<p>『天使の街』はそんな物語なのです。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">麗宝学園の人たちに<span class="a_break">聞いてみよう</span></h3>
<p>──マヒルさんのことをよく知る人にお話を聞こうと思ったのですが、誰にご登場いただくのがいいのか迷ってしまいました。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　それで、全員呼んだってわけね。</p>
<p>──みなさん、お忙しいところ、すみません。さっそくですが、マヒルさんはどんな女の子なのか、教えてください。</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　……。</p>
<p><strong>サキ</strong>　……。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　……。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　おい、みんなどうした？</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　いやあ、先生を差し置いて、ウチらが話をしていいのかなあ……。</p>
<p>──ここでは自由にお話してくださって結構ですよ。じゃあ、年齢順にお聞きしますか？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　ってことは私か……えっと、マヒルは<a href="/character/natsumi" target="_blank" rel="noopener">ナツミ</a>に似てたんだよね。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　先生の昔の恋人。</p>
<p><strong>サキ</strong>　ひゅう〜♪</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そういうのいいから……でも、ふたりの性格はまったくちがってて、ナツミはお堅い感じだけど、マヒルはもっとやわらかいというか、エネルギッシュなんだけど穏やかなんだよね。</p>
<p><strong>サキ</strong>　そうですねぇ。ボクたち後輩のことも気遣ってくれますし、雲の上の人なんだけど、お高くとまっているわけじゃないので、話しかけやすいですよねぇ。</p>
<p>──ヤヨイさんはどう思いますか？</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　うん。あいつが怒ったとこはウチも見たことない……でも、あいつは小さいころからけっこう苦労していて、だから心が強くなったんだと思う。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「マヨセンセイって、お堅い人だと思ってた」</span></p>
<p><span class="novel">「……？」</span></p>
<p><span class="novel">「でも、愛にあふれている人だと思った」</span></p>
<p><span class="novel">「……どうして？」</span></p>
<p><span class="novel">「センセイ、さっき涙を流してたでしょ？」</span></p>
<p><span class="novel">顔が一瞬にして熱くなった。やっぱり見られてた!? 「涙ってね、愛があるから流れるんだよ。愛がなければ泣いたりしない」</span></p>
<p><span class="novel">なんとなくうさん臭い言葉かもしれない。突拍子もないことをマヒルは言っているのかもしれない。</span></p>
<p><span class="novel">でも、そのときの私の心にすうっと沁みこんでいった。</span></p>
<p><span class="novel">「あたしもずっと泣いてばかりだった。なんでこんなに哀しいんだろうって、ずっと考えてた」</span></p>
<p><span class="novel">「なにか辛いことでもあったの？」</span></p>
<p><span class="novel">「いや……人は哀しいとか辛いから泣くんじゃない。愛を感じているから泣くんだってわかったんだ」</span></p>
</blockquote>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　ハルカは？　おまえもなにかあるだろ？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　あの、その、マヒルさんのことは、なんかうまく話せなくて、言葉にするのが難しいっていうか……。</p>
<p><strong>サキ</strong>　センパイ、緊張しないでくださいよぉ。</p>
<p><strong>ヤヨイ</strong>　緊張するなって言われたら、よけいに緊張するだろ。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　まあ、とにかく、マヒルの悪い評判は聞いたことないね。私が知らないだけかもしれないけど。</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　はい。先輩も後輩も、この学校でマヒルさんの悪口を言う人はいません！</p>
<p>──ほんとにこの場にお越しいただけないのが残念……あ、これは失礼しました……。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　気にするな。このコたちは、気持ちの整理はついているから。もちろん、私もね。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru.jpg" alt="mahiru" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-359" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru-106x150.jpg 106w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>サキはみんなのアイドル！</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/saki</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:21:53 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[サキは麗れい宝ほう学園高等部の１年生。ハルカやヤヨイ、マヒルと同様に、心霊研究クラブSDK（Sinrei Daisuki-ko：心霊大好きっ子）に属していて、みんなからは妹のように慕われています。 まあ、こんな愛くるしい [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>サキは<ruby>麗<rt>れい</rt></ruby><ruby>宝<rt>ほう</rt></ruby>学園高等部の１年生。<a href="/character/haruka" target="_blank" rel="noopener">ハルカ</a>や<a href="/character/yayoi" target="_blank" rel="noopener">ヤヨイ</a>、<a href="/character/mahiru" target="_blank" rel="noopener">マヒル</a>と同様に、心霊研究クラブSDK（Sinrei Daisuki-ko：心霊大好きっ子）に属していて、みんなからは妹のように慕われています。</p>
<p>まあ、こんな愛くるしい見た目だから、わかる気がしますね。</p>
<p>性格もおとなしく、何かを頼まれたら嫌といえないタイプ。だから、まわりから可愛がられるわけです。</p>
<p>サキについて特筆すべきなのは、元タレントという点です。それほど有名じゃありませんが、子役としてちょこちょこテレビドラマなどに出ていたようです。</p>
<p>だから、表情とかしぐさが、ほかの人とちょっと違うのです。</p>
<p>言い方を変えれば、なんか嘘くさい……あ、これは私の考えじゃありませんよ。<a href="/character/mayo-teacher" target="_blank" rel="noopener">マヨ先生</a>がサキに初めて会ったとき、そう感じたそうです。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「あ……ごめんなさい……自己紹介が遅れてしまって」そう言いながら立ちあがると、深々とお辞儀をした。「ボク……わたくしはサキと言います。よろしくお願いしますぅ」</span></p>
<p><span class="novel">「いや、いいんですよ」私は恐縮しながらも、違和感を覚えた。サキちゃんの丁寧なふるまいは決して不快ではないのだけど、なんだか芝居がかって、心が篭っていない印象を受ける。「元子役」という先入観がそう思わせるのかな……。</span></p>
</blockquote>
<p>細かいことですが、ここでマヨ先生は「サキちゃん」と呼んでいます。でも、学園では「サキ」と呼び捨てにしています。</p>
<p>じつは、マヨ先生が<a href="/character/mayo-student" target="_blank" rel="noopener">女子大生</a>時代、つまり麗宝学園の教師になる前に、すでに中学生のサキと出会っているのでした。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「ふう……」しばらくしてサキちゃんがため息をついた。「で、ナツミさんとはえっちしたの？」</span></p>
<p><span class="novel">「へ？」思わず素っ頓狂な声をあげた。なに言ってるの……？</span></p>
<p><span class="novel">「あの……気を悪くしないでほしいんだけど、中学生の女の子に、そんな話をするのは……」</span></p>
<p><span class="novel">「あ、そうですよね。すみません。つい自分が中学生だってこと忘れちゃってぇ……」サキちゃんが笑顔になる。さっきまでとはちがい、ナチュラルな女の子の表情に見えた。</span></p>
<p><span class="novel">「……っていっても、えっちなことはしてないんだけどね。一晩おなじ部屋で寝ただけ」</span></p>
<p><span class="novel">「ひゃああ……」サキちゃんが大きく息を吸いこみ、目を見開いて、私を見つめる。</span></p>
<p><span class="novel">「どんなことしたの？　ねえ、どんな感じ？」自分の言葉に興奮しているようだった。</span></p>
<p><span class="novel">「いや、ちょっとチュっと……」</span></p>
<p><span class="novel">「え〜〜〜っ、キスしたのぉっ!?」サキちゃんが突然甲高い声をあげた。その声は木霊のように響いた。だれもいないことはわかっていたけど、あたりを見まわさずにはいられなかった。</span></p>
<p><span class="novel">「いや、だから、ちょっと唇が一瞬、触れただけ、キスとはちがうよ」</span></p>
</blockquote>
<p>元子役ということは、幼いころから、大人のいる社会で仕事をしていたということ。だから、同年代の子に比べて、異様に「ませて」いるわけです。</p>
<p>あとお気づきの方もいるかもしれませんが、サキの一人称は「ボク」。そう。ボクっ娘です。</p>
<p>人によっては、これも“萌え”ポイントかもしれませんね。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">ハルカさんに聞いてみよう</h3>
<p>──それでは、サキのことをよく知る生徒さんにお話を聞きたいと思います。ハルカさん、よろしくお願いします。</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　よろしくお願いします。</p>
<p>──ハルカさんとサキさんの付き合いは長いのですか？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　はい。中等部のころからですから、SDKのメンバーの中では一番わたしが長いと思います。</p>
<p>──サキさんはどんな女の子ですか？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　やっぱり、元タレントさんということもあって、とてもかわいらしいです。顔とかが、っていうより、立ち振る舞いがキュートなんです。</p>
<p>──サキさんとは一緒に遊んだりするのですか？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　はい。わたしもサキも、あまり外に出ていくタイプじゃなくて、サキはゲームとかアニメにくわしいので、いろいろ教えてもらいました。</p>
<p>──サキさんについて何か印象的なエピソードはありますか？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　えっと……あの、お話してもいいんでしょうか？</p>
<p>──なんです？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　いえ……先生から『ネタバレになることは話さないで』って言われたので……。</p>
<p>──あは。心遣い感謝します。先生にもよろしくお伝えください。では、当たり障りのないもので。</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　そうですね……麗宝学園には〈開かずの間〉っていうのがあったんです……これはいいですか？</p>
<p>──どうぞ。</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　〈開かずの間〉は、ふだん生徒が行き来しない別館にあって、夕方近くになると、陽が差さなくなって、薄暗いんです。だから、とても不気味で。その〈開かずの間〉に、サキと肝試しに行ったときのことが心に残っています。</p>
<p>──そのエピソードは、マヨ先生も憶えているみたいですよ。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「あいつら、肝試しだな」ヤヨイの声で我に返った。</span></p>
<p><span class="novel">「肝試し？」</span></p>
<p><span class="novel">「流行ってるんです。絶好のスポットでしょ？　ここ」</span></p>
<p><span class="novel">「ねえ、あのコたち……知ってる？」</span></p>
<p><span class="novel">「小さいのがサキ。もうひとりはハルカ」</span></p>
<p><span class="novel">サキ！　やっぱり。</span></p>
<p><span class="novel">「親しいの？」</span></p>
<p><span class="novel">「名前と顔ぐらいしか知らない。サキはまだ中等部だしね」</span></p>
</blockquote>
<p>──ハルカさんにとってサキさんはどういう存在ですか？</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　かわいい後輩というか、友達というか、妹というか……あんなことがあったけど、今では大切な存在だと思ってます。</p>
<p>──「あんなこと」には突っ込まないほうがいいでしょうね。ネタバレになるから。</p>
<p><strong>ハルカ</strong>　はい……すごく恥ずかしいです。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/saki_2.jpg" alt="サキ" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-141" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/saki_2.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/saki_2-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ヤヨイは男勝りだけどもっとも女らしい!?</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/yayoi</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:29:03 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://tensi-no-match.info/?post_type=voice&#038;p=2798</guid>

					<description><![CDATA[ヤヨイさんは私立麗れい宝ほう学園高等部の３年生。ハルカやサキの先輩にあたります。 心霊研究クラブSDK（Sinrei Daisuki-ko：心霊大好きっ子）の副部長ですが、実質的には部長のように振る舞っています。 「あら [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ヤヨイさんは私立<ruby>麗<rt>れい</rt></ruby><ruby>宝<rt>ほう</rt></ruby>学園高等部の３年生。<a href="/character/haruka" target="_blank" rel="noopener">ハルカ</a>や<a href="/character/saki" target="_blank" rel="noopener">サキ</a>の先輩にあたります。</p>
<p>心霊研究クラブSDK（Sinrei Daisuki-ko：心霊大好きっ子）の副部長ですが、実質的には部長のように振る舞っています。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「あらためて喜べ、諸君。ここにおられるマヨ先生の粋な計らいにより、〈ＳＤＫ〉は活動を再開することになった。拍手」</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイの言葉を聞いて、ふたりの生徒が手をたたく。ひとりはサキ。力強い拍手。もうひとりはハルカ。こっちは、おざなりに手を動かしている。</span></p>
</blockquote>
<p>ヤヨイは男勝りのさばけた性格で、誰に対しても人懐っこく接してきます。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「あれれ？　先生、もしかして怖がり？」</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイはいたずらっコのような顔で私を見る。</span></p>
<p><span class="novel">完全にからかわれてるな……。</span></p>
<p><span class="novel">「いやいやいや。私はホラーとかオカルトは大好きだよ。でも、幽霊は信じてないんだ」</span></p>
<p><span class="novel">「へ〜。マヨ先生、そういうの好きなんだ。じゃあ、クラブの顧問やってくれないかなあ」</span></p>
<p><span class="novel">「クラブ？」</span></p>
<p><span class="novel">「ずっと前にこの学校にも心霊研究クラブがあったんですよ。でも、顧問の先生がある日突然いなくなっちゃって、みんなで呪われたとか、悪霊に取り憑かれたとか、いろいろ噂して。で、クラブは活動停止中なんです。でも、マヨ先生が顧問になってくれたら、再開できるかも」</span></p>
<p><span class="novel">「ヤヨイは、そのクラブの部長なの？」</span></p>
<p><span class="novel">「いや、部長はマヒルってコで、ウチは副部長。昨日もふたりで『またやりたいね』って話してたんですよ」</span></p>
</blockquote>
<p>かなり負けず嫌いであり、表には出しませんが、努力家でもあります。だから、勉強もスポーツも得意です。</p>
<p>そして。</p>
<p>友だちの<a href="/character/mahiru" target="_blank" rel="noopener">マヒル</a>に想いを寄せているようです。その意味ではハルカとは恋のライバルといえます。</p>
<p>さらに。</p>
<p>未確認情報ですが、将来、看護師になるという夢も持っているようです。ヤヨイの家は、あまり知られていませんが、母子家庭です。お母さんは看護師だそうで、その影響もあるのでしょう。</p>
<p>これを「女らしい」というのは語弊があるかもしれませんが、男勝りの性格とは裏腹なイメージであることはまちがいありません。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">サキさんに聞いてみよう</h3>
<p>──人は自分のことはわかりにくいが、他人のことはよく見える。ヤヨイさんのことを知るには、本人よりもまわりの人に聞くのが一番です。といったわけで、同じSDKに所属するサキちゃんに話を聞きましょう。サキちゃん、こんにちは。</p>
<p><strong>サキ</strong>　よろしくお願いしますぅ。</p>
<p>──ヤヨイさんと仲はよいのですか？</p>
<p><strong>サキ</strong>　はい。SDKにはマヒルさんとヤヨイさんのふたりの先輩がいるのですが、マヒルさんは雲の上の存在なので、親しみやすいのはヤヨイさんのほうなんです。</p>
<p>──ヤヨイさんは、後輩の面倒見がよいと聞いています。</p>
<p><strong>サキ</strong>　はい。ヤヨイさんにはふたりの妹さんがいらっしゃるんですが、ボクも妹のようにかわいがってもらってます！</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「ねえ、サキはさ、なんでこのクラブに入ったの？」気まずい雰囲気を和ませるためか、ヤヨイがサキに話しかける。</span></p>
<p><span class="novel">「ボクは、やっぱりオカルトとか好きだしぃ、幽霊とか見てみたいしぃ」サキは目を輝かせて答える。</span></p>
<p><span class="novel">「そうか、そうか、可愛いやつだ」ヤヨイはそう言いながら、サキの頭を撫でる。</span></p>
</blockquote>
<p>──ヤヨイさんはマヒルさんが好きなんでしょ？</p>
<p><strong>サキ</strong>　ええっ!?　ヤヨイさんのこと、そんなに広まっちゃってるんですか？　……そうなんです。でも、ヤヨイさんはまわりには知られてないと思ってるんです。だから、ボクたちも知らないフリをしてるんです。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「カヤコ様……ヤヨイさんの好きな人の名前を教えてください……」</span></p>
<p><span class="novel">サキが“霊”に呼びかける。</span></p>
<p><span class="novel">グラスがゆっくりと動きだした。</span></p>
<p><span class="novel">不規則な速度でグラスがテーブルの上を滑り、しかし一直線にひとつの紙を目指す。</span></p>
<p><span class="novel">“霊”が指ししめした最初の文字は「マ」。</span></p>
<p><span class="novel">いったん停止したグラスがふたたび動く。</span></p>
<p><span class="novel">その場にいるだれもが、次に“霊”が指す文字は「ヒ」だとわかっていた。</span></p>
<p><span class="novel">〈ヤヨイの好きな人はマヒル〉</span></p>
<p><span class="novel">公然の秘密だった。ヤヨイは自分の気持ちがまわりに知られていないと思っている。</span></p>
<p><span class="novel">他人のことはよくわかるけど、自分自身ことは見えにくい。よくある話だ。</span></p>
<p><span class="novel">グラスが勢いをつけた。ハ行の紙が並んでいるほうへ向かっているのはだれの目にも明らかだった。</span></p>
<p><span class="novel">もはや“参加者”のひとりが意識的に動かしているのだろう。</span></p>
<p><span class="novel">「はいっ、おわりっ、終了っ」ヤヨイがそう言って立ちあがった。グラスは止まった。</span></p>
<p><span class="novel">“参加者”役の生徒たちが顔を見合わせながら、笑いをこらえていた。</span></p>
</blockquote>
<p>──メンバーのなかでは、じつは一番「女らしい」という話もあります。</p>
<p><strong>サキ</strong>　そうですね。言葉づかいは少し乱暴ですが、明るくてぇ、やさしくてぇ、そこがヤヨイさんの魅力ですし、「女らしい」ということかもしれません。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「……あんたたち、なに言ってるの？　マヒルを元にもどすって話じゃないの？」</span></p>
<p><span class="novel">「マヒルさんを元に？　……先生、まさかヤヨイさんも騙したんじゃ……」</span></p>
<p><span class="novel">う……。サキ、余計なことを……。</span></p>
<p><span class="novel">「嘘なんだ。マヒルはもうダメなんだ。そうなんだ」ヤヨイの目から大粒の涙がこぼれる。それが床に当たる音が響いた気がした。</span></p>
<p><span class="novel">ヤヨイがカバンを抱え、走りだした。</span></p>
<p><span class="novel">あっと言う間に姿が見えなくなる。</span></p>
<p><span class="novel">以前の私ならあとを追っていたかもしれない。</span></p>
<p><span class="novel">でも、明らかにいまの自分は昔とはちがう。生徒に対する愛情のようなものが消え失せていた。そのことに初めて気がついた。</span></p>
<p><span class="novel">「ダメじゃないですか。教師が生徒を泣かすようなことをして」</span></p>
</blockquote>
<p><strong>サキ</strong>　あれぇ？　なんかボクのセリフ、地味にネタバレじゃないですか？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/yayoi_2.jpg" alt="ヤヨイ" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-138" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/yayoi_2.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/yayoi_2-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>あなたの見た幽霊はテンシかもしれない……</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/tensi</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:44:51 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://tensi-no-match.info/?post_type=voice&#038;p=2803</guid>

					<description><![CDATA[この小説のタイトルにもなっている「テンシ」ですが、いったいなんなのでしょう？　「天使」ではなく、あくまで「テンシ」なのでしょうか？ ことの発端は、マヨ先生が女子大生時代に訪れた岐阜県・郡ぐ上じょう八はち幡まんです。そこに [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>この小説のタイトルにもなっている「テンシ」ですが、いったいなんなのでしょう？　「天使」ではなく、あくまで「テンシ」なのでしょうか？</p>
<p>ことの発端は、<a href="/character/mayo-teacher" target="_blank" rel="noopener">マヨ先生</a>が<a href="/character/mayo-student" target="_blank" rel="noopener">女子大生</a>時代に訪れた岐阜県・<ruby>郡<rt>ぐ</rt></ruby><ruby>上<rt>じょう</rt></ruby><ruby>八<rt>はち</rt></ruby><ruby>幡<rt>まん</rt></ruby>です。そこに「<ruby>宗<rt>そう</rt></ruby><ruby>祇<rt>ぎ</rt></ruby><ruby>水<rt>すい</rt></ruby>」という水の流れる祠がありました。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">わき水に静かに片手を浸け、水をすくうと、それをナツミの頭に振りかけた。</span></p>
<p><span class="novel">「えいっ」</span></p>
<p><span class="novel">「ひいっ」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミが驚きのあまり悲鳴を放った。立ちあがって、急いで私から離れる。頭をかきむしるようにして、水を払おうとしている。</span></p>
<p><span class="novel">「ごほ、ごほ、ごほ、ごほ」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミがむせて、苦しみはじめた。私はナツミに近づき背中をさすった。</span></p>
<p><span class="novel">「ごめん。そんなにびっくりするなんて……」</span></p>
<p><span class="novel">セキはおさまったけど、まだ苦しそうに胸をおさえている。</span></p>
<p><span class="novel">「……この水って……毒なの？」</span></p>
<p><span class="novel">ナツミがふうっと、大きく息を吐いた。少し落ちつきを取りもどしたようだ。</span></p>
<p><span class="novel">「水はなんでもない……髪が濡れるのが……」</span></p>
<p><span class="novel">「髪……？」 ナツミはなにかの病気なのだろうか。アレルギーとか？</span></p>
<p><span class="novel">「ここでは……髪を濡らしてはいけないの」ナツミがようやく顔をあげ、私のほうを見ながら答えた。</span></p>
<p><span class="novel">「どういうこと？」</span></p>
</blockquote>
<p><a href="/character/natsumi" target="_blank" rel="noopener">ナツミさん</a>は、髪を濡らしてはいけない理由をすぐには教えてくれませんでしたが、のちにこんなふうに語ってくれます。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「ねえ、お風呂で髪を洗っているとき、だれかの視線を感じることない？」</span></p>
<p><span class="novel">「それはあるけど、もちろん、だれもいないよ。気のせいに決まってるわけだし」</span></p>
<p><span class="novel">「気のせいもあるけど、ほんとにいることもある」</span></p>
<p><span class="novel">背中から頭のうしろにかけて電流が走った。同時に、ひんやりとした風が吹いてきた気がした。いや、実際に吹いたのかも。まわりの枝や葉っぱががさがさと音を鳴らしたから。</span></p>
<p><span class="novel">「ちょ、ちょっと、やめてよ。私はホラー映画とか大好きだけど、それは怖いのが好きなんであって、つまり、怖がりってことで……」</span></p>
<p><span class="novel">「ごめん。ただ、理由を知ってほしいだけ」</span></p>
<p><span class="novel">「でも、お風呂にいたとして、それは幽霊でしょう？　天使じゃなくて」</span></p>
<p><span class="novel">「みんなが幽霊と思っているものが、〈テンシ〉なのよ」</span></p>
<p><span class="novel">「いや、それは変。天使だったら怖くないはず」</span></p>
<p><span class="novel">「〈テンシ〉は怖いんだって。だから、水がかかってびっくりしたんだって」</span></p>
</blockquote>
<p>髪を洗っているときに現れる（ような気がする）幽霊というのは定番です。このとき出現する幽霊が、ナツミさんの話では「テンシ」だというわけです。</p>
<h2>〈テンシ〉はどんな姿をしているの？</h2>
<p>これについても郡上八幡のシーンから引用してみましょう。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「ここに祀られているのは〈テンシ〉と呼ばれるもの……」</span></p>
<p><span class="novel">「天使？　……あの羽の生えた？」</span></p>
<p><span class="novel">「羽は生えてない。白い服は着てるけど……」</span></p>
<p style="padding-left: 40px;"><span class="novel">◎</span></p>
<p><span class="novel">民家と民家の間に白い影が現れたり隠れたりしているのが見えた。</span></p>
<p><span class="novel">白い布きれがふわふわ舞っているように思える。</span></p>
<p><span class="novel">布きれはひとつではなかった。</span></p>
<p><span class="novel">遠くのほうにも２〜３枚の布が動いている。</span></p>
<p><span class="novel">いや５〜６枚……ん？　もっと？</span></p>
<p><span class="novel">きゃああああああああ。</span></p>
<p><span class="novel">女の悲鳴が頭に響く。</span></p>
<p><span class="novel">布きれは浴衣のように見えた。</span></p>
<p><span class="novel">風もないのにゆらゆら揺れている。これも祭の余興なの？</span></p>
<p><span class="novel">いや、浴衣じゃない。</span></p>
<p><span class="novel">人だ。</span></p>
<p><span class="novel">人が風になびいている。</span></p>
<p><span class="novel">え？</span></p>
<p><span class="novel">おかしい。そんなことあるはずが──。</span></p>
<p><span class="novel">きゃああああああああ。</span></p>
<p><span class="novel">悲鳴はあの人たちが発している──としか考えられなくなっていた。</span></p>
<p><span class="novel">いくつかの白い人影が私に近づいてきている。</span></p>
<p><span class="novel">道をまともに進んでくるものはなく、民家の壁や屋根を伝ってきていた。</span></p>
<p><span class="novel">どう見ても、人間のできる芸当ではない。</span></p>
</blockquote>
<p>このように〈テンシ〉は白い布きれのように空中をふわふわ舞っている存在のようです。ひょっとしたら「あ、それなら見たことがある」という方もいるかもしれませんね。</p>
<p>ところが──。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">それは布ではなかった。肉体を持っていた。</span></p>
<p><span class="novel">しっかりと存在感のある肉体を白い布が包んでいるのだった。</span></p>
<p><span class="novel">よく見ると、それは白髪の人間だった。</span></p>
<p><span class="novel">四つん這いの格好で壁に張りつき、ヤモリのように床のほうへゆっくりと動いている。</span></p>
<p><span class="novel">白くて長い髪が垂れさがり、顔を覆いかくしていた。</span></p>
<p><span class="novel">どん。</span></p>
<p><span class="novel">なにかが床に落ちた。</span></p>
<p><span class="novel">落ちたのは、私自身で、布団の上で尻餅をついていた。</span></p>
<p><span class="novel">白い人の両手が床にとどいた。そのまま両膝を床に置く。</span></p>
<p><span class="novel">私は這いずるようにして、壁際へ移動した。</span></p>
<p><span class="novel">白い人が顔をあげて、私を見た。</span></p>
<p><span class="novel">老婆だった。</span></p>
<p><span class="novel">醜い皺が顔に刻みこまれている。</span></p>
<p><span class="novel">その目は赤く光っていた。</span></p>
<p><span class="novel">いずれにしても、人間ではない。</span></p>
</blockquote>
<p>このように〈テンシ〉は「白髪のお婆さん」の姿をしているようです。</p>
<p>あれ？</p>
<p>そうすると、上のイラストはなんなのでしょう？　これは〈テンシ〉ではないのでしょうか？</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">マヨ先生とミライさんに<span class="a_break">聞いてみよう</span></h3>
<h3>〈テンシ〉を操る方法</h3>
<p>──〈テンシ〉をよく知るマヨ先生とミライさんにお越しいただきました。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　いや……べつに私たちは専門家ってわけじゃ……。</p>
<p>──え？　でもこんなシーンがありますよ。</p>
<blockquote><p>「マヨ……あんただったのか……」ウララさんが困惑したような表情を見せた。「〈テンシ〉を操る女がいるって噂を聞いたが、それはタカコ氏のことだとずっと思っていた……よりによってマヨだったとは……」</p></blockquote>
<p><strong>マヨ</strong>　いや、小説でも言っているけど、これはウララさんの誤解で、〈テンシ〉を操るなんてムリ。そうだよね？　ミライちゃん。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　はい。たしかに髪を濡らせば〈テンシ〉が出現する可能性は高いんですけど、100％確実ってわけじゃありません。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「あの……ちがうよ。誤解だからね」ナツミがなぜかあわてた口調で言う。</span></p>
<p><span class="novel">「ちがうって、なにが？」</span></p>
<p><span class="novel">「いや……あの、〈テンシ〉はえっちな気持ちになったから来るとは限らなくて、そんな気分じゃなくても現れることもあるし、そのへんのことはわかっていなくて……」</span></p>
</blockquote>
<p><strong>ミライ</strong>　ナツミさんの言うとおり、〈テンシ〉ってほんとに神出鬼没で、条件を満たしたからって現れるとは限らないんです。</p>
<p>──あの〜、ちょっと気になるんですけど、「えっちな気持ち」になると〈テンシ〉が出てくるんですか？</p>
<p><strong>ミライ</strong>　そうですよ。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そのへんのところはなかなか複雑でね。あんまり深入りしないほうがいいぞ。</p>
<p>──わ、わかりました。ミライさんの組織に消されてしまうかもしれませんからね。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　いや、そんな組織じゃないんですけど……。</p>
<h3>〈テンシ〉の本当の外見</h3>
<p>──今回お聞きしたかったのは、〈テンシ〉の見た目についてです。小説では恐ろしい形相の老婆となっているのに、イラストでは美少女にしか見えません。これはどちらが正しいのですか？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　どっちも合ってるよ。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　つまり、ふつうはお婆さんの姿なんだけど、一定の条件を満たすと美女に見えるんです。</p>
<p>──これも条件があるんですか？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　まあ、簡単なのは、間近で見ることだね。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">もうあとはどうでもいいやと、目をつむろうとした瞬間、気がついた。</span></p>
<p><span class="novel">〈テンシ〉は老婆ではなかった。</span></p>
<p><span class="novel">皺は消えていた。</span></p>
<p><span class="novel">それだけじゃない。</span></p>
<p><span class="novel">ふつうの人間と同じ、黒目と白目が現れている。</span></p>
<p><span class="novel">若い女の人だった。</span></p>
<p><span class="novel">──あなたはだれ？</span></p>
<p><span class="novel">透きとおるような白い肌をした美しい女性の顔が目の前にある。</span></p>
<p><span class="novel">肌とは対照的に妙に赤く染まった唇が、少しだけ開く。</span></p>
<p><span class="novel">その唇は私の唇を求めている──なぜかそう思えた。</span></p>
<p><span class="novel">女の目は私を見つめている。</span></p>
<p><span class="novel">瞳は輝いていた。</span></p>
<p><span class="novel">これほどまでに魅力的な目は見たことがない。</span></p>
<p><span class="novel">〈テンシ〉って、近くで見るとこんなに綺麗だったんだ。</span></p>
<p><span class="novel">香水のようなフルーティな匂いが鼻につく。</span></p>
<p><span class="novel">なぜだろう。</span></p>
<p><span class="novel">この人の顔に触れたい。</span></p>
<p><span class="novel">この人を抱きしめたい。</span></p>
<p><span class="novel">そんな衝動がどんどん高まってくる。</span></p>
<p><span class="novel">私は両腕を〈テンシ〉の背中にまわそうとした。</span></p>
<p><span class="novel">なぜ手が動かせる？　一瞬、その思いが頭をよぎったけど、すぐにどうでもよくなった。</span></p>
<p><span class="novel">私はこの人に愛されたい。</span></p>
<p><span class="novel">この人こそ、私をほんとうに愛してくれる人。</span></p>
<p><span class="novel">そして、私が愛すべき人──。</span></p>
</blockquote>
<p><strong>ミライ</strong>　……っていっても、〈テンシ〉にここまで近づくのって、とっても危険なことで、ふつうは真似しちゃダメです。マヨさんだからできることなんです。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　いや、わたしもケガの功名ってやつで、偶然なんだけどね。実際、このときもやばかった。</p>
<p>──「危険」っておっしゃいましたが、具体的にはどういう害があるんです？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　それもナツミが説明しているよ。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「一番気をつけてほしいのは、相手に肌をさわられないようにすること。このスーツを着ていれば大丈夫だけど、顔は出てるから」</span></p>
<p><span class="novel">「さわられたらどうなるの？」</span></p>
<p><span class="novel">一瞬、その場が凍りつく。もともと硬かったナツミの表情はさらに強張り、コユキさんから笑顔が消えた。</span></p>
<p><span class="novel">「〈テンシ〉に触れられると魂の抜け殻みたいなものになってしまう」ナツミが沈んだ声で答えた。</span></p>
<p><span class="novel">「つまり、死ぬってこと？」</span></p>
<p><span class="novel">「死なない」コユキさんが、これまで見せたことのないような真剣な眼差しで言う。「〈テンシ〉に攻撃されてもすぐには死なない。仮死状態というか、気絶するだけ」</span></p>
<p><span class="novel">「じゃあ、万が一、襲われても大丈夫ってこと？」</span></p>
<p><span class="novel">コユキさんは私の問いには答えず、ナツミの顔を厳しい表情で見た。</span></p>
<p><span class="novel">「いまは失敗することを考えないで」ナツミが語気を強めた。</span></p>
</blockquote>
<p>──ここで出てくる「スーツ」というのが、今ミライさんが着ている……？</p>
<p><strong>ミライ</strong>　はい。これが〈<a href="/character/demons" target="_blank" rel="noopener">でもんず</a>〉の衣装です。〈テンシ〉退治の必需品です。</p>
<p>──〈テンシ〉に肌をさわられると、魂の抜け殻になってしまう、とおっしゃっています。でもそれって「死ぬ」ってことでは？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　それがちがうんだなあ……でも、このへんもすごく込み入った話だし、そもそも「死とは何か」みたいな哲学テーマになってくるよ。だから、別の機会にしようよ。</p>
<h3>〈テンシ〉を倒す方法</h3>
<p>──ミライさんは〈テンシ〉退治がお仕事ですが、どうやって倒すのでしょう？</p>
<p><strong>ミライ</strong>　これもナツミさんの説明をどうぞ。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「うちの旅館に盛り塩があったのに気づいた？」しばらく黙ったあと、そう切りだした。</span></p>
<p><span class="novel">「うん……」</span></p>
<p><span class="novel">「あれは、〈テンシ〉が現れたときに退治するために使うの。だから、館のあちこちに置いてるんだけど……お母さんとお姉ちゃんは、逆に〈テンシ〉に来てほしいと思っているぐらいだから、盛り塩をしようとしない。おばあちゃんから言われたはずなのにね。わたしのやることを止めはしないけど……」</span></p>
</blockquote>
<p>──なるほど。塩ですか。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　はい。じつは〈テンシ〉を追い払うのって簡単で、塩をぶつけるだけでいいんです。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　まあ、その場から追いやるのは簡単なんだけど、殲滅するのが難しい。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　そうですね。</p>
<p>──どうしてです？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　それもいろいろ事情があってだな……。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　そもそも、なぜ〈テンシ〉を倒さなければいけないのか？　そこから考えないといけないんです。</p>
<p>──え？　だって、〈テンシ〉ってオバケでしょ？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　下のイラストをよく見るんだ。なんか気づいてないみたいだからいちおう言っておくけど、イラストの〈テンシ〉って、<a href="/character/mahiru" target="_blank" rel="noopener">マヒル</a>だからな。</p>
<p>──あ？　そうか……つまり、こんな少女を……。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　おわかりいただけましたか？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru_2.jpg" alt="マヒル" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-131" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru_2.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2013/03/mahiru_2-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>バケモノ退治は〈でもんず〉におまかせ！</title>
		<link>https://tensi-no-match.info/character/demons</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[夜見野 レイ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 26 Dec 2023 07:55:16 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://tensi-no-match.info/?post_type=voice&#038;p=2806</guid>

					<description><![CDATA[そもそも〈でもんず〉とはなんなのでしょう？　まずは初登場シーンから見てみましょう。 きゃあああああああああああああああああああああ。 バケモノの悲鳴が部屋中に響きわたった。 「なに!?　あんたたち！」キヨコさんが怒号に似 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>そもそも〈でもんず〉とはなんなのでしょう？　まずは初登場シーンから見てみましょう。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">きゃあああああああああああああああああああああ。</span></p>
<p><span class="novel">バケモノの悲鳴が部屋中に響きわたった。</span></p>
<p><span class="novel">「なに!?　あんたたち！」キヨコさんが怒号に似た声をあげる。</span></p>
<p><span class="novel">〈テンシ〉の姿が消えていた。</span></p>
<p><span class="novel">部屋のなかに、数人が流れこんできていた。</span></p>
<p><span class="novel">奇妙な格好をしている。全身が赤ずくめ。フードのようなものを被り、顔は見えない。</span></p>
<p><span class="novel">ひとりが手にしていた道具から白い塊が飛んだ。</span></p>
<p><span class="novel">塊が宙を舞い、部屋のどこかに衝突して、ボムという鈍い音を立てた。</span></p>
<p><span class="novel">音のしたほうに目をやると、〈テンシ〉の姿があった。</span></p>
<p><span class="novel">別の塊がそいつにあたった。</span></p>
<p><span class="novel">きゃあああああああああ。</span></p>
<p><span class="novel">〈テンシ〉が苦しみ、悲鳴をあげている──ように見えた。</span></p>
<p><span class="novel">バケモノは四つん這いの格好で、窓のほうへすばやく移動した。</span></p>
<p><span class="novel">窓にはぶつからずに、すり抜けた。</span></p>
<p><span class="novel">そのまま白い不気味な女は消えた。</span></p>
<p><span class="novel">「おねえさん、大丈夫？　聞こえる？」</span></p>
<p><span class="novel">赤ずくめのひとりが私のそばへ近づいていた。</span></p>
<p><span class="novel">口元はかろうじて見えるけど、顔の上半分が隠れていて表情はよく見えない。</span></p>
<p><span class="novel">声と口元の感じから、若い女性だとわかった。</span></p>
<p><span class="novel">「はい……」私はなんとか声を出した。</span></p>
<p><span class="novel">「よかった。間にあったんだね」</span></p>
</blockquote>
<p>〈<a href="/character/tensi" target="_blank" rel="noopener">テンシ</a>〉に襲われそうになった<a href="/character/mayo-student" target="_blank" rel="noopener">マヨさん</a>を救ったのが〈でもんず〉の人たちでした。彼女たちが持っていた道具から「白い塊」が発射され、〈テンシ〉を追い払うことに成功しています。</p>
<p>つまり、〈テンシ〉の撃退を目的として活動しているのが、この〈でもんず〉というわけです。</p>
<p>ところで、このときマヨさんのもとに現れた〈でもんず〉は、顔が隠れていました。中身はいったいどんな人たちなのでしょう。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">エレベーターの扉が開き、人が出てきた。</span></p>
<p><span class="novel">３人。</span></p>
<p><span class="novel">いずれも20代と思われる若い女性だった。赤いレインコートは着ていない。ひとりはＯＬのスーツ姿。あとのふたりはカジュアルな服。</span></p>
</blockquote>
<p>赤いコスチュームの中身は、いたってふつうの若い女性のようです。</p>
<p>さて、そんなバケモノ退治に、行きがかり上、マヨ先生も参加することになります。はじめて〈でもんず〉の衣装を着た先生の感想は──。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">基本的にはちょっと厚手のレインコートという感じ。そう考えると、色が真っ赤で派手すぎるものの、なかなかオシャレと言えなくもない。</span></p>
</blockquote>
<p>──だそうです。</p>
<p>それにしても、なぜ〈でもんず〉はこんな格好をしているのでしょう？</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">コスチュームを装着しおわると、なんだか楽しい気分になってきた。</span></p>
<p><span class="novel">私はそんな趣味はないけど、コスプレをしているような──いや、これはコスプレそのものか──ふだんとはちがう自分になった気がした。</span></p>
<p><span class="novel">気恥ずかしさも見事に消えている。〈テンシ〉退治のばかばかしさをやわらげる。こんな衣装を着るのはそれが目的かも。</span></p>
</blockquote>
<p>〈でもんず〉は「謎の組織」でありますが、なかなかつかみどころがない存在ではあります。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">『こちら本部。状況を報告せよ』</span></p>
<p><span class="novel">スピーカーから声が聞こえた。〈でもんず〉たちが持つトランシーバーかなにかから鳴っているようだ。</span></p>
<p><span class="novel">「たったいま完了した」ひとりが応じる。</span></p>
<p><span class="novel">『犠牲者は？』</span></p>
<p><span class="novel">「ひとり。高校生。すでにそちらに運んでいる」</span></p>
<p><span class="novel">『了解』</span></p>
</blockquote>
<p>こんなふうにまるで軍隊のようなふるまいも見られます。ますます謎が深まります。</p>
<h3 class="wp-block-heading has-text-align-center deco-balloon-purple">マヨ先生とミライさんに<span class="a_break">聞いてみよう</span></h3>
<p>──わからないことは、実際に〈でもんず〉の人たちに聞いてみればよかろうなのだ。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　正直いっちゃうと、私は自分のこと〈でもんず〉の正式メンバーだと思ってないんだよね。</p>
<p>──え？　そうなんですか？</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">〈でもんず〉に、大学のサークルみたいなノリで参加していたけど、ほんとはもっと真面目な組織なのではないかと思えてきた。</span></p>
</blockquote>
<p><strong>マヨ</strong>　ほら……ここにあるように、私は軽いノリで参加していて、そのおかげでひどいめにあっちゃって……。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　でも、別に資格試験があるわけではないし、わたしはマヨさんは立派な〈でもんず〉の一員だと思ってますよ。</p>
<p>──ところで、上のイラストでは拳銃のようなものを持っていますね。こんなの日本で許されるんですか？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　もちろん。だって、これ水鉄砲だもの。</p>
<p>──え!?</p>
<p><strong>ミライ</strong>　このなかに〈テンシ〉を追い払うための液体が入ってるんです。っていうより、たぶん本物の銃を撃ってもダメだと思う、〈テンシ〉は……。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">「敵を探すときは、トリガーに指をかけて、いつでも撃てるようにして」ナツミはそう言いながら、テレビドラマの刑事がやるように、両手に持った銃を胸のあたりに持ってくるしぐさをした。</span></p>
<p><span class="novel">「バケモノは、天井にいることが多い。だから、視線は上に向けること」</span></p>
<p><span class="novel">「あの……〈テンシ〉を見つけたら、どうすればいいんですか？」ミライちゃんがかすれるような小さい声でたずねる。</span></p>
<p><span class="novel">「もちろん、この銃で攻撃して。このなかには、塩を溶かした水が入ってる。標的にあたれば、ひるませることができるから」</span></p>
</blockquote>
<p>──〈テンシ〉のページで、敵を倒すには塩をぶつければいいと教えていただきました。つまり、水鉄砲のなかに塩水が入っているわけですね。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そういうこと。塩そのものをババッとぶつけるより、飛距離も出るし、当てやすいからね。</p>
<p>──あと、〈でもんず〉っていう名前は、〈天使〉に対抗するもの、つまり〈悪魔（demon）〉から来ているんですよね？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　う〜ん……私もずっとそう思ってたんだけど、別の説もあって……。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　以前、マヨさんと話していてその話題になったんですけど、『デモンズ』っていう映画があるんです。ご存知？</p>
<p>──もちろん。いちおうここはホラー小説のサイトですから。ダリオ・アルジェントっていうイタリアの有名なホラー監督の作品ですね（ただし、この映画では監督ではなく製作）。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そこからとったのではないかと思うんだけど……でも、<a href="/character/natsumi" target="_blank" rel="noopener">ナツミ</a>がそんな映画知ってるわけないしなあ……。</p>
<p>──コスチュームが赤いのは、キリスト教で「赤」は「悪魔の色」って言われているからですか？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　たぶん、ちがうと思う。</p>
<p>──へ？</p>
<p><strong>マヨ</strong>　ナツミの好きな色が赤なんだ。</p>
<blockquote>
<p><span class="novel">振りむくと、ナツミが立っていた。</span></p>
<p><span class="novel">薄い黄色を基調とした浴衣。下駄の赤い鼻緒が絶妙なアクセントになっている。手には小さい団扇を持ち、ヒラヒラと動かしている。風を送っているのではなく、形式的にあおいでいるようなしぐさだ。</span></p>
<p style="padding-left: 40px;"><span class="novel">◎</span></p>
<p><span class="novel">玄関のところまでやってくると、イスに腰かけ、本を読んでいる人がいた。</span></p>
<p><span class="novel">ナツミだ。ブックカバーの赤色が目に飛びこんでくる。</span></p>
</blockquote>
<p><strong>ミライ</strong>　ほら。ナツミさんの着ている服を見ると、あちこちに〈赤〉があしらってありますよね。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　そう……どこかワンポイントで入れるのが好きみたい。</p>
<p>──〈でもんず〉の衣装はワンポイントじゃなくて全身が真っ赤だけど……。</p>
<p><strong>ミライ</strong>　あら？　マヨさんの前でナツミさんの悪口はダメですよ。</p>
<p>──いや、別に悪口では……。話題を変えましょう。ミライさんは、どうして〈でもんず〉に？</p>
<p><strong>ミライ</strong>　わたしは小さいころから霊感が強くて、いろいろ興味を持って調べているうちに、ナツミさんから〈でもんず〉のことを教えてもらって……。</p>
<p>──へ〜、ミライさんはそっち系の人なんですか？　つまり「見える」人。なんかホラーっぽくなってきました。</p>
<p><strong>マヨ</strong>　『心霊学園ホラー』ってこと忘れてない？</p>
<p><strong>ミライ</strong>　ほら。今もあなたのうしろに……。</p>
<p>──やめてください。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2014/01/demonzu-site.jpg" alt="" width="500" height="707" class="aligncenter size-full wp-image-424" srcset="https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2014/01/demonzu-site.jpg 500w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2014/01/demonzu-site-106x150.jpg 106w, https://tensi-no-match.info/wp-content/uploads/2014/01/demonzu-site-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
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