天使のしるし

『天使のしるし』イメージビジュアル

高校の新聞部で部長を務める赤根夕子は、奇妙な現象に悩まされていた。数日前に亡くなったはずの先輩から不気味なメッセージが届いたのだ。時をおなじくして、新聞部が危機にみまわれる。スクープをモノにしなければ、廃部になってしまうという。夕子は先輩を成仏させるため霊能力者に除霊をしてもらう。それを新聞のネタにして廃部をまぬがれようとしたのだ。だが、コトはそう単純ではなかった。なぜなら、怪奇現象はテンシと呼ばれるバケモノのしわざだったから……。

幼いころからの親友、反目しあうクラスメート、新しく知り合ったお嬢様学校の友だち。複雑な人間関係のなかで夕子のココロは大きく揺れうごく。友情を引き裂くテンシの試練に夕子はどう立ちむかうのか?

青春ピュア&心霊学園ホラー物語ストーリー

『天使のしるし』の魅力をチェック

女の子の複雑な想いを描く〈青春ピュア〉

女子高生が複雑な人間関係のなかで自分のふるまいかたに苦悩する“青春ピュア・ストーリー”が展開します。若い方は主人公たちに感情移入しながら、そうでない方も自分の青春時代を思い出しながら、あるいは自分の娘を見守る気持ちでお楽しみください。

幽霊が出てくる〈心霊学園ホラー〉

日常と隣り合わせにある恐怖。私たちが住んでいる街に出現するバケモノ。主人公の前に現れるのはそんな異形のモノです。流血や暴力シーンなど、残虐な描写はありません。数々のホラーゲーム、映画、小説に慣れ親しんだ作者が新時代の恐怖をご提供します。

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物語を別の視点から楽しめる〈スピンオフ〉

本作は『天使の街』シリーズのスピンオフ。ストーリーはそれぞれで完結していますので、いずれか一冊だけでも十分に物語をお楽しみいただけます。しかしながら、別のストーリーを読み解くことによって、より不可思議な世界に浸ることができるでしょう。

麗朋学園・広報部に保管された〈テンシ〉の映像?

〈テンシ〉は揺れ動くココロの持ち主に惹かれる
★登場人物紹介★

本作の語り手。さいうん高等学校・新聞部の部長。部員が真面目に活動していないことに不満を抱いている。勝ち気な性格で、メンバーと衝突することもしばしば。真紀をライバル視しているが、本人はそれを自覚していない。

夕子のクラスメート。新聞部の部員だが、あまり積極的ではなく、いつもまわりの人たちとおしゃべりをして遊んでいる。夕子とちがって部員たちと良好な関係を保っている。夕子とはコトあるごとに言い争いになる。

れいほう学園・広報部のメンバー。いつも未央と行動をともにしている。容姿端麗の美少女。言葉遣いやしぐさが洗練されており、絵に描いたようなお嬢様といった風情。夕子は、そんなまどかに最初は反感を抱くが……。 

夕子の親友。新聞部の部員。イラストを描くのが得意。オカルトなどにもくわしい。やや引っ込み思案な性格で、なにかと夕子に助けられる。先輩の美雪とも親しく、その死に深く落胆していた。

麗朋学園・広報部の部長。まどかの友だち。おおらかで明るい性格だが、やや強引な面もあり、夕子や香澄がおされてしまうこともしばしば。ふだんは明るくふるまっているが、将来への不安を抱えているらしい。

夕子たちの先輩。数日前に亡くなっており、〈テンシ〉に殺されたらしいと噂されている。しばしば夕子や香澄に不気味なメッセージを伝える。夕子たちを〈テンシ〉に会わせようとしているらしいのだが……。

『天使のしるし』の立ち読み版を読んでみよう

日常の風景が不気味に変化していくさまをお楽しみください。

*表示は実際の製品と多少異なる場合があります。表示されない場合はPDF版をご覧ください。

作品をより深く知るためのキーワード

テンシ

街のあちこちで目撃されているバケモノ。襲われると死んでしまうらしい。外見はふつうの女性に見えることもあるが、たいていは長い黒髪が顔を覆いかくしており、表情はわからない。神出鬼没で、いつ・どこに現われるのか見当がつかない。

だぶりゅう

人は〈テンシ〉に襲われると、“魂”のような存在となってあたりを彷徨さまよう。その“魂”は〈だぶりゅう〉と呼ばれている。ふつうの人は〈だぶりゅう〉を感知できないが、まれに姿が見えたり声が聞こえたりする人もいる。

ぱらだいす

〈テンシ〉に襲われ〈だぶりゅう〉になった人がたどりつく場所とされている。美味しい料理を食べたり、おしゃれな服を着たり、楽しくおしゃべりしたりと、まさに天国ぱらだいすのような世界。ただし、この世では肉体的には死んだことになってしまう。

『天使のしるし』は電子書店で販売中

『天使のしるし』は、このofficial siteのほか、下記の主要な電子書店で販売しています。お好きな書店でお買い求めください。なお、official siteでは特別価格にてご提供しています。

タイトル『天使のしるし』
著者夜見野レイ
発行者ぎゃふん工房
発行2019年5月25日
ページ数137ページ(文庫本換算)
フォーマット電子書籍(ePub)
標準価格200円
official site特別価格160円

『天使のしるし』販売サイト

〈official site〉〈Stores〉〈Gumroad〉は、ご自身でePubファイルをダウンロードし、お好きなビュアーで閲覧、それ以外の書店は専用ビュアーでご覧いただけます(BCCKSはダウンロードと専用ビュアーの両方の方式を選べます)

『天使の街』シリーズのほかの作品もチェック

『天使のしるし』のほかにも作品がラインナップされています。こちらもぜひお楽しみください。

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